俳優の吉高由里子さんと横浜流星さんが9月15日、W主演を務めた映画「きみの瞳が問いかけている」(10月23日公開)の完成報告イベントに登壇。メガホンを取った三木孝浩監督を交え、役作りや初共演の印象について語りました。

同作は、不慮の事故で視力と家族を失う悲劇に見舞われた明香里(吉高さん)と、過去の事件で心を閉ざしキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜さん)の2人が織りなす運命を描いた、切なくも美しいラブストーリー。

今回が初共演となった吉高さんと横浜さん。初対面では、監督を交えて焼肉屋でコミュニケーションを取ったそうで、吉高さんは「画面で見るより、実際に会う方が落ち着いて見えるというか。ピンクの髪の印象が強かったからだと思うんですけど(笑)」と話し、テレビドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS)で横浜さんが演じた“ゆりゆり”とのギャップに驚いたことを告白。
さらに「お話していてもしっかりしているし、真面目で落ち着いているし、いろいろなことを考えている方だなって」と印象を語り、「23歳とは思えないですよ! 私は(23歳の時)もっとヘラヘラしていましたよ(笑)」と場を和ませていました。

一方の横浜さんは吉高さんについて、「テレビで見ていた側なので。でも本当に良い意味でテレビのまんまというか。明るくてすごく元気で、本当に場の空気も和ませてくれるような方」と第一印象をコメント。焼肉に行った際には「最初緊張していて、人見知りっていうのもあって、心の壁が閉じていたんですけど、出会って一時間もたたないくらいで見事に開けられました。すっっごいです! 現場でも吉高さんが引っ張ってくださったので助かりましたね」と感謝していました。
また、同作での役作りについてもトーク。視力を失った明香里を演じるにあたり吉高さんは「監督と一緒に視覚障害者のご自宅に行って、どんな生活をしているかを見学しました」と回顧。プライベートでも白杖を使って家の周辺を歩行するように心掛けていたそうで、「(自分は)見えているんですけど、周りの人が道を譲ってくれました」といったリアルな体験をしたことを明かしました。

一方、キックボクサーの塁を演じた横浜さん。特技の極真空手では2011年の第7回国際親善空手道選手権大会で優勝(13歳14歳男子55キロの部)し世界一になった経歴もよく知られていますが、「キックボクサーの方に蹴り方やパンチの撃ち方が、空手とは全然違うので一つ一つ修正して」と一から取り組んだことを明かしていました。
また、ボクサーを演じるにあたり「そのころ、僕細かったんですよ。監督とも話して、もっと体を大きくしようっていって、1カ月で10キロくらい太りまして」と増量したことを振り返っていました。

三木監督は「脂肪を10キロでも大変なのに、筋肉10キロですからね。もうすごい」と大絶賛。鍛え上げられた体について「腹筋と背筋にズキュンときたね。体つきが見違えていて、努力の過程を知っているから、その頑張りに感動した」と肉体美に感服の様子でした。
さらにイベントでは、9月16日に24歳の誕生日を迎える横浜さんを、リモート中継でファン45人とともに祝福。吉高さんがケーキを運び入れると、横浜さんは「えー……! 台本になかったからどういう反応していいか分からない(笑)」と照れ笑いし、「こんな幸せなことはありません!」と大喜び。一方、サプライズのケーキを出す指示の際にカンペの文字が読みづらかったという吉高さんは「カンペを見ると視界がゆがんじゃうんですよ。明香里の影響かも」と、すっかり役柄に入り込む一面を見せる場面もありました。
(C)2020「きみの瞳が問いかけている」製作委員会
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