パチンコにのめり込み教師の職を失う、借金を取り立てにきた男の家に居候する……。一歩間違えれば誰もがそうなっていたかもしれない、人間の“闇”の部分をほのぼのとしたタッチで描き、ネットを騒然とさせたマンガ『連ちゃんパパ』が、初めて書籍化されKADOKAWAから販売中です(今までは電子版のみだった)。今回は初の書籍化を記念して、販売中の1・2巻から各1話ずつ、“出張試し読み”としてまるごと掲載させてもらいました。

『連ちゃんパパ』は1990年代にパチンコ雑誌に掲載されていた作品で、作者はありま猛さん。2020年5月、その特異な内容に注目が集まり、突如として話題となりました。
「ウシジマくんのいない『ウシジマくん』」などと評されたこの作品の主人公・進は、破天荒な生活を送った漫画家、あだち勉さん(『タッチ』などでおなじみ、あだち充さんの実兄)がモデルだといいます。


待望の書籍化(1巻と2巻)
作品は長らく紙の本として書籍化されていませんでしたが、9月12日にKADOKAWAから書籍版の1巻と2巻が発売されました。また10月12日には続く3巻と4巻も発売に。

これを記念し、今回「ねとらぼ」で『連ちゃんパパ』から2話分をまるごと「試し読み」として掲載させてもらえることになりました。読めるのは、妻が突然失踪し、進と小学生の息子・浩司の生活に暗い影が忍びよっていく第1話(1巻収録)。そしてかつての教え子から借りた金でパチンコに興じるなど、進の暴走が全開となる16話(2巻収録)です。

なお、16話については担当編集自ら「ひどいエピソードのほうが『引き』になるでしょう」とお薦めされたエピソード。そのクズっぷりはお墨付きです。
『連ちゃんパパ』3巻と4巻は10月12日発売。また作者のありま猛さんは現在、自身がアシスタントとしてついた「師匠」であり、前述のとおり『連ちゃんパパ』のモデルにもなった漫画家、あだち勉を描いた「あだち勉物語」をサンデーうぇぶりで連載中。11月4日には、80年代に連載していた麻雀漫画『御意見無用』もKADOKAWAより復刊される予定です。
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