俳優の堺雅人さんが、10月20日放送のラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM)にお笑いトリオ「東京03」とともに出演。主演を務めたTBS日曜劇場「半沢直樹」放送後、初のメディア出演となり、同作の裏話を語りました。

TBS日曜劇場「半沢直樹」は、作家の池井戸潤さんによる『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を原作とした新シリーズ。最終回の平均視聴率は関東地区で32.7%(ビデオリサーチ調べ)を記録するなど、社会現象ともいえる話題を呼びました。
そんな同作について“独特”な撮影方法を明かした堺さん。福澤克雄監督主導のもと行われた現場について、堺さんは「何度も撮るんです。同じシーンを10回、20回くらい。……30回とかいくときもありますよ!」と、驚異的なテイク数を明かしました。長ぜりふのときやばいな……。
しかしNGシーンはほとんどないそうで、「半沢で一番大事なのは、とめない。基本NGシーンがないんですよ。よっぽどのことがない限りとまらないので。せりふを忘れても適当に言っていれば」となかなかカットはかからないことを説明。さらには、宿敵の大和田を演じた香川照之さんについて「香川さんとか適当だったりするから」と語り、笑いを誘っていました。
また、第2話で半沢と大和田の再会シーンでの香川さんのアドリブ「お・し・ま・い……DEATH!」に話が及ぶと、「4回目か5回目でやられて。ちょっとずつテイク1から探っている感じがして。いやーな予感がしていたんですよ。あれ、先輩何かしかけたさそうだけど……? と思ったら、それが出て」と最初から何かが飛び出す気配を感じ取っていたそう。
さらには「テイクを重ねるごとにちょっとずつ変化しだして。『お・し・ま・い……DEATH!』って首をかき切るポーズをした後、その指をイエイ! って上げてみたりだとか。なんなのそれ? って」とパワーアップした“続き”があったことを明かしていました。さ・い・こ・う……DEATH!

そんな香川さんのアドリブに監督は大笑いだったそうで、半沢直樹の現場では「香川さんは何をやっても良い。あの監督、あの現場の緊迫した空気の中で遊べる人は相当ですよね」と称賛。「香川さんも相当勇気がいったんじゃないですかね。今回の初登場シーンだったので。あれをかましてきたので、あの人本当すごい」と初登場から名ぜりふを生み出した香川さんの心構えを絶賛していました。
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