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おっちょこちょいの猫と、頭がキレるネズミが繰り広げるドタバタ劇を描いたアニメ「トムとジェリー」が新作映画で部分的に実写化。11月18日、予告編がSNSやYouTubeで公開されました。3次元のニューヨークをアニメキャラが駆け回る、実写とアニメのハイブリッド映画にネットがざわついています。
1940年の第1作リリースから、かれこれ半世紀以上にわたり追いかけっこを繰り返してきた2匹。予告は彼らがついに和解を果たそうとする場面からスタートしますが、そう素直にいくはずもなくニューヨークの高級ホテルへ居を移したジェリーが、従業員を巻き込んでトムをひたすら手玉に取りまくるストーリーとなっています。ですよね。
同作のキーとなっているのは実写とアニメの“融合”。フルCGで実写と見間違う映像美を誇るリメイクを成功させた「ライオン・キング」や、役者を癖の強い猫にCGで変身させたミュージカル映画「キャッツ」などが話題になった一方で、「トムとジェリー」はアニメはアニメ、実写は実写と潔く二分化路線を貫いています。「キック・アス」シリーズのクロエ・グレース・モレッツが実写パートに起用される一方で、トムとジェリーはアニメのまま登場することとなりました。


ネズミ対策を任されたホテルスタッフ・クロエの足元を、おなじみの2次元キャラが駆け回るシーンはなんともシュール。バスにはねられたトムがぺちゃんこになったり、壁に空いた入り口がずらされたり、物理の法則を無視したお約束が再現されています。ジェリーがクロエへ手紙を手渡すシーンでは、ジェリーが持っていたときは絵だったはずのアイテムが、クロエに渡った瞬間から立体的なものに変化。「うわっ細かい」というせりふは作品へのツッコミでしょうか。

予告編を見たTwitterユーザーは動揺を隠せない様子で「ジェリー、AirPods使っているのか」と現代社会を反映した細かい背景へのツッコミも。「なんじゃこりゃ」との拒否感も一部に見られたものの「2Dと実写が見事に融合している」と感心したファンは「小さいころを思い出す」と変わらない“トムジェリ”感を楽しんだとコメントしています。またフル実写化という道を選ばず「リアルな動物を起用しなかったことに感謝したい」とアニメのままのキャラを使ったことにほっとしたというツイートも見られました。
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