CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構)は11月30日、ユービーアイソフトから販売中のゲームソフト「アサシン クリード ヴァルハラ」が、一時「未審査」の内容で販売されていたと公表しました。
同機構からユービーアイソフトに連絡済みで、現在は審査済みの内容に差し替わっているとのこと。現時点でユービーアイソフトからの声明はありません。

ユービーアイストアの販売ページ。「CERO Z」のロゴが確認できる
問題となったのは、ユービーアイソフトの公式オンラインストア「ユービーアイストア」で販売された「アサシン クリード ヴァルハラ」のPC版。同作は11月10日に「CERO Z(18歳以上対象)」として発売されましたが、11月19日〜11月20日にかけてCEROの審査を通過していないバージョンが配信されていました。

CEROは未審査版について「CERO倫理規定や審査基準において禁止表現に相当すると考えられます」とした上で、「ユービーアイソフト社に対して当件が発生した経緯等について詳細の説明を求めております」としています。
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「アサシン クリード ヴァルハラ」問題の時系列
「アサシン クリード ヴァルハラ」を巡っては度重なる問題が発生しており、今回CEROが指摘した問題はその混乱の中で発生したものと考えられます。
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「アサシン クリード ヴァルハラ」を巡り発生した問題 時系列順
- 1 ユーザーに事前告知せず、日本版を流血表現削除した状態で発売。ユーザーから不満の声が上がる。【11月10日】
- 2 ユービーアイソフトは、流血表現の削除は当初予定していた修正では日本ではレーティングが取得できず、発売できない可能性が高かったためであったと説明。関係各所と協議をした上で流血表現削除を修正項目に含めたとする声明文を公開。これによりレーティング機関であるCEROに批判の声が集まる。【11月18日】
- 3 CEROが「この件について同社から一切ご連絡も協議のお申し出もいただいておらず無関係です」と異例の声明文を公開。CEROはねとらぼ編集部の取材に対し「だいぶ前に審査した際に、過去シリーズと同等の出血表現を含む内容で提出いただきましたが、そこで『Z』で審査を通しておりました」と説明。ユービーアイソフトはCEROの声明直後、「弊社内の問題であることが判明いたしました」と18日の声明を撤回。【11月19日】
- 4 「ユービーアイストア」において、なぜか同作の未審査版が配信開始されたという声がユーザーから報告されはじめる。不当に削除された流血表現を含む内容だったため、購入済みだったユーザーなどから不公平だと不満の声が上がる。20日にはユービーアイストア版が一時販売停止に。現在(11月30日時点)は審査済みのバージョンに差し替わっている。【11月19日】
- 5 ユービーアイソフトが18日の説明内容を全面撤回。「ゲーム内オプションにて流血表現をオンにできないという問題が生じておりました」と、流血表現削除が同社が引き起こした問題だったと認め、修正パッチを準備中であると明かす。【11月26日】
- 6 CEROが「4」について公表。未審査の内容が「CERO Z」のレーティング付きで販売されたとした上で、ユービーアイソフトに経緯説明を求めていると明かす。【11月30日】
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