こぢんまりとした場所にある個人経営の喫茶店。そこにやってくる「眉」でしか会話してくれない常連さんを描いた漫画『常連さんは眉で語る。』が優しい世界です。想像力で生まれる思いやりの形。

眉を動かすことでしかコミュニケーションしてくれない常連さんと店長のお話です
一見すると普通の女性のお客さんですが、彼女は最初から最後まで一言も発さず、注文時も店長の質問に「眉」を動かすことで返事をします。例えば、「お飲み物はコーヒーでしょうか」と聞いて眉が動かなければハズレ、「オレンジジュースでしょうか」でクイッと上に眉が動いたら当たり! といった感じです。会話の攻防の難度が高すぎる……!
シュールでかわいいやりとりですが、実際のところコミュニケーションが“眉”だけは困りもの。それでも、日々「眉クイ攻防」をする店長は「これはこれで僕は好きなのだ」と、特に話し掛けるわけではなく、遠目から彼女の眉を見て感情を伺います。その日の眉の上がり具合がMAXなら、「美味しいんだな…よかった」とホッとしたり。

注文をとる店長との眉クイ攻防……!
一方で、その女性は喫茶店から出るとき、顔には出さないものの、いつも申し訳ない気持ちから少し落ち込んで帰るのでした。もしかしたら人と対面したときに、どうしても言葉や手を使ったコミュニケーションができない理由が彼女にはあるのかもしれません。なお、漫画の途中で、彼女は重度のコミュニケーション障がいを持つ作家「瀬戸らん」であることがわかります。
店長はその事実には気付かないままでしたが、「少し変わった常連さん」と工夫をしながらも会話を楽しみます。そしてあるとき、間違ってお店の定休日にやってきてしまった彼女が、悲しそうに「オレンジティー」を自販機で買っているのを見て、店長はその日仕入れに行った先で、かんきつ類に似た爽やかな香りが特徴の茶葉「ニルギリ」を手にします。
後日、喫茶店にて、朝早くやってきた“眉で会話する常連さん”に振る舞われたのは、ニルギリとミカンの果皮を一緒に抽出した「オレンジピールティー」。その日も、感想は言葉として発せられることはありませんでしたが、「美味しい」という気持ちは店長に十分伝わり、特別な“常連さんだけのメニュー”が生まれたのでした。

常連さんを思って作られた特別なホットティー。飲んだ彼女の反応は……?
作者は、さまざまイラストや漫画を投稿している奥村ちひ(@okmr_chihi)さん。Twitterとpixivにて、今回のような短編の創作漫画から、あまり知られていない舞妓(まいこ)さんや花街の文化を紹介する漫画『こはるとはこ』など、いずれも心に残る温かい物語を公開しています。
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