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年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回は「スペランカー」(FCなど)のお話を同作ファン2人に伺いました。
企画:好きなゲームが世間のクソゲー
「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?
……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。
「スペランカー」(ネルソンさん)
私は「スペランカー」というファミコンのゲームがオールタイムベストと言えるほど好きなのですが、世間では「クソゲーの代名詞」的なくくりで語られていることに日々胸を痛めています。
私が愛するこのゲームの名誉回復の一助になれば。
世間ではクソゲーと言われている理由
ひとえに「主人公がすぐ死ぬ(虚弱体質)」という要素が一人歩きした結果なのかなと思います。
「すぐ死ぬ」部分が(ネタ的な意味でも)注目されがちで、そこから連想的にクソゲーと思っている人が多い印象です。
クソゲーとされる理由に納得できるか
確かにすぐ死にます。死亡判定のツラさはもちろん、操作性にも若干クセがあり、慣れないうちは特に操作ミスによる死が頻発するうえ、道中拾えるアイテムすら使い方を誤れば死につながります。
正直取っつきやすいゲームとは言いがたいですし、そうした初見の印象でクソゲーと判断されるのも何となく分かります。
ですが同時に「すぐ死ぬからクソゲー」と断定するのはもったいない、とも思うのです。
このゲームの魅力
「スペランカー」の魅力はズバリ、クソゲーと言われるゆえんたる「すぐ死ぬ」点にあると思います。
そもそも大前提として、スペランカーは決して理不尽なゲームではありません。ゲームの仕様を理解し操作に慣れてくれば、どのステージも確実に突破できるように設計されています。そこに「一瞬の油断が即死につながる」という緊張感をもたらしているのが、他でもない主人公の脆弱さなんです。
少しのミスが死につながるからこそプレイの上達をリアルタイムで実感でき、難所を突破したときの喜びがより強く得られる。この「すぐ死ぬ」からこその絶妙なゲームバランスが、スペランカーの最大の魅力であると私は思います。
主人公の虚弱体質は「理不尽」ではなく「仕様」。ここさえ踏まえれば、スペランカーの面白さが徐々に分かってくるはず。一度、色眼鏡を外してプレイしてみてほしいゲームです。
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