よもやよもやだ！　銀魂の映画特典に「炭治郎＆柱イラストカード」　便乗商法ながら「日頃の行いがよかった」と許される銀魂クオリティー

　15年間続いてきたアニメシリーズの最後を飾る完全新作の劇場アニメ「銀魂 THE FINAL」の入場者プレゼント第1弾が、「鬼滅の刃」の“炭治郎＆柱イラストカード”となることが12月8日に発表。他作品なら炎上しかねない内容にもかかわらず、あまりのすがすがしい乗っかりっぷりにネットでは発表直後から「便乗商法」「さすが銀魂」などが相次いでトレンド入りするなど、大きな反響を呼んでいます。

　同日発表されたのは、2021年1月8日公開の劇場アニメ「銀魂 THE FINAL」の最新予告など。映像では、4度にわたって銀魂とのタッグをみせてきたスリーピースロックバンド「DOES」による挿入歌「道楽心情」も初解禁されファンを喜ばせていますが、一方でまだ線画の未完成シーンが挿入されるなど、公開に向けて不安の種が尽きない安定の仕上がりとなっています。

　それにも増してファンを震え上がらせているのが、入場者プレゼントの存在。もともと入場者プレゼントとして数量限定で「歴代名エピソード＆『銀魂 THE FINAL』フィルム風シール」全30種の他、週ごとに変わる入場者プレゼントの存在が明かされていましたが、この日第一週の入場者プレゼントとして発表されたのは、空知英秋さん描きおろしの「炭治郎＆柱イラストカード」。劇場アニメの興収300億円到達も射程圏に入った同作に臆面もなくあやかろうとするムーブにネットは震撼。発表後から「便乗商法」「さすが銀魂」「空知英秋」などが次々とトレンド入りする事態となっています。

　過去には、「鬼滅の刃」の作者・吾峠呼世晴さんが、「銀魂」完結に寄せて、空知さんをねぎらう言葉とともに、自身が週刊少年ジャンプに漫画を送るきっかけとなったのは銀魂だった、と思いの丈を語っていたこともあります。

　便乗商法といってもさまざまで、ひとくくりにして論じることはできませんが、今回の「炭治郎＆柱イラストカード」も文字面だけをみれば、その構図は同じはず。にもかかわらず、ネットでは「便乗商法で『流石』と言われ許される漫画は後にも先にもボーボボと銀魂ぐらい」「プライドをドブに捨てた下劣なハイエナ便乗商法でもしっくり来るのは流石に銀魂くらいだよ（賛辞）」「銀魂なら許される感たまらん」「数多の便乗商法を一瞬で置き去りにする銀魂のスピード感ぱない」など賛否でいえば賛の声が圧倒的。

　これまで数多くの人気作品に潔く便乗しあやかってきた同作からすると、“日頃の行いがよかった”と見なされてしまう唯一無二の存在であることがあらためて示された格好です。このギリギリを攻めていく感じ好きです。

　ファンからは、「柱じゃない桂だ」と、銀魂に登場するキャラクター・桂小太郎が描かれるのではないかと推察する声や、アニメ「銀魂」で坂田銀時の声を務める杉田智和さんがアニメ「鬼滅の刃」では岩柱・悲鳴嶼行冥役であることから、「銀魂の鬼滅イラスト、悲鳴嶼さんの隣にしれっと銀さんいそう」などといった声もあがっており、どのようなイラストが飛び出すのかに注目が映りつつあるようです。子どもに鬼滅つながりでせがまれて入手したら「全然違うじゃん！」とギャン泣きされる親の顔がみえる世界線がうっすら見えそうです。

(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会