国内線でも行きと帰りで1時間以上違うことがあります。
飛行機に乗る時、行きと帰りでフライト時間がかなり違うなと感じたことはないでしょうか。

例えば、東京(羽田)〜沖縄(那覇)間の時刻表を確認してみると、東京発沖縄行きが約3時間かかるのに対し、沖縄発東京行きは2時間ほどと、最大で約1時間も短縮されています。他の路線を見ても、西へ行くときよりも東へ行くときの方が早く到着する場合が多いです。
このフライト時間の違いは、北半球では西から東へ吹く偏西風と呼ばれる強い風が影響しています。ジェット気流とも呼ばれる偏西風は、ちょうど飛行機が飛ぶ約1万メートル前後の高度で吹いているため、飛行機はこの風の影響を大きく受けます。

偏西風の風速は速いところで時速約300キロ、秒速約80メートルにもなります。西に行くときはこれが向かい風になり、東に行くときは反対に追い風になります。長距離路線になればなるほどこの時間差は大きくなり、国際線では行きと帰りで飛行時間に2時間以上の差が出ることもあります。
なお偏西風は夏よりも冬のほうが強いので、季節によっても飛行時間が変化します。これは世界中の航空会社が毎年、夏と冬にダイヤ改正を行う理由の1つでもあります。
(大泉勝彦)

