ナビタイムジャパンは9月9日、東京オリンピック・パラリンピック期間中に実施された「首都高速道路の交通規制」における交通影響の調査結果を公表しました。

交通規制は東京オリンピック・パラリンピックの開催期間中、「大会関係車両の円滑な輸送と物流を含めた都市活動の両立を図るため」に実施されたもの。首都高の入出路制限(閉鎖)、日中一般車の1000円値上げ/深夜時間帯の割引などが行われました(関連記事)。
実施期間中、首都高は混雑が緩和するも、一般道や値上げ対象外となる外環道などの迂回路が大混雑するなど、利用者の混乱も見られました(関連記事)。

調査は同社の「カーナビタイム」「トラフィックカーナビ」などのカーナビアプリから取得した走行実績データを活用して実施。首都高3号渋谷線と国道246号、首都高4号新宿線と国道20号の交通状況を平常時と規制実施時別にデータを取り、分析しています。
「3号渋谷線 三軒茶屋入口」付近は規制実施で、三軒茶屋入口から首都高速道路を利用する車両が「20〜25%減少」。一方、国道246号を使った所要時間は「増加」しました。

平常時は44%が三軒茶屋入口から首都高速道路に乗り、56%が並走する国道246号を走行するところ、実施時の首都高速道路利用率は19〜20%に減少。用賀入口〜池尻出口付近までの所要時間も、特に朝時間帯の通過時間が短縮しました。
その一方で、国道246号(用賀入口〜池尻出口付近まで)の所要時間は規制実施により増加。平常時の平均5分に対し、規制開始時は約14分、パラリンピック開催時は約10分に増加しました。ただ、オリンピック開催時の休日(7月23日)は同期間の高速利用時および国道利用の平常時より短縮していました。


「4号新宿線 永福入口」付近は規制実施により、永福入口から首都高速道路を利用する車両が「10%減少」。国道20号を使う所要時間は「増加」しました。



これら結果から、同社は「各高速道路と並行する国道246号、国道20号の走行車両割合の増加が見られることから、普段、首都高速道路を利用するドライバーの一部が並行する国道に転換したことが推測されます。その入口付近の首都高速道路を走行する際の所要時間は多くの時間帯で減少傾向で、また両国道の所要時間の増加傾向につながったと考えられます」としています。
(大泉勝彦)


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