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映画「キル・ビル」シリーズで主演を務めた俳優のユマ・サーマンが日本時間9月22日、ワシントン・ポスト氏にエッセイを寄稿。米テキサス州での中絶規制法施行を受け、10代で体験した中絶体験を赤裸々に語っています。

サーマンが俳優としてのキャリアをスタートさせたのは15歳のころ。その後、デビューから間もない10代後半の時期に、望まぬ妊娠をしてしまったことを公表しました。具体的な年齢は明らかにせず、また相手についても「かなり年上の男性」だったとだけ言及。自身の両親と相談した結果「自分自身の生計すら立てられない状況では、生まれてくる子どもに安定した環境を与えてやれない」と中絶という結論へ至ったと告白しました。
当時、母は病床にあり、またそれまで家庭内で「性」について話し合ったことすらなかったとサーマン。10代での望まぬ妊娠や中絶は「今回公表するまで私にとって、最もダークな秘密だった」「人生で一番つらい決断だったし、いまもなお悲しい」としつつも後悔はなく、3児を育てる現在の自分を作り上げるに至ったと振り返っています。
米テキサス州では9月1日、妊娠6週目以降の中絶を禁止する州法が施行。連邦最高裁も差し止め請求を退け、女性の権利擁護団体やバイデン米大統領を含めて物議を醸しています。サーマンは同法について「女性の人権危機」と批判し、特に経済不安を抱える貧困層の女性やパートナーへの差別行為だと非難。テキサスの女性たちへ向けて「勇気を持って」と鼓舞しています。

サーマンは28歳のときに出産した長子で俳優のマヤ・ホークを筆頭に、これまで3児をもうけています。人気俳優の告白は反響を呼び、Instagramの投稿には「勇気ある行動」「安易に選択される中絶などないと話してくれてありがとう」「あなたと同じ体験を私もしました」と賛同の声がある一方で、規制法支持派からの「中絶は殺人」との批判も見られました。
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