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英俳優ダニエル・クレイグが9月23日(現地時間)、英国海軍の名誉中佐に就任したと発表されました。英国海軍は公式サイトやSNSで制服に身を包み腕を組んだダニエルの写真を「俳優のダニエル・クレイグは、英国海軍の名誉中佐に任命されました。これはスクリーン上でのジェームズ・ボンドの階級と同じです」とのコメントとともに公開しています。

また、Webサイトでは「クレイグ中佐は次のように述べています。『海軍の名誉大佐に任命されたことは大変に光栄で名誉なことです』」とダニエルのコメントも。そして名誉中佐という役割については「海軍の大使として時間と専門知識をシェアし、グローバルかつ近代的で準備万端な英国海軍が世界中でどのような活動をしているのかメッセージを広める」と説明しています。
ネット上では「本物のボンド中佐だ」「彼はこれまでで最高のジェームズ・ボンドだからね」「見た感じ軍にいても全然おかしくない」と納得する声のほか、「んん……何か混乱しちゃうけど、いいね!」と違和感のないダニエルのビジュアルもあってか役柄と混同してしまうという声も寄せられています。

英国海軍中佐というのは、MI6のエージェントとして活動するジェームズ・ボンドの表向きの身分。ダニエルは6代目ボンドとして15年間この役を務めあげ、出演5作目となる最新作「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」をもって降板することを言明しています。同作は英国では9月30日、日本では10月1日に公開予定で、今回の発表はプレミア上映に先立って行われたとのこと。
今回の発表には「そりゃクールだと思うけど、でもどうして?」などと不思議に感じるというコメントも少なくないようですが、同作の撮影には英国軍の多大な協力があったとのこと。海軍のミサイル駆逐艦である、特徴的なドラゴンのエンブレムを有した45型駆逐艦は波を切って航走する姿が最新の予告編にも登場しています。空軍の方も、ノルウェーにあるNATO空軍基地を舞台としたシーンを撮影する際、代わりに英オックスフォードシャーにあるブライズ・ノートン空軍基地での撮影を許可したそう。さらに陸軍も王立騎兵隊の人員と時間を割いて撮影に協力したとのことです。

現在、英国軍には本名が“ボンド”だという人物が数名在籍しているもよう。そのうちの一人である海軍本部のフランシス・ボンド中佐は今回ダニエルの招待を受ける機会を得て、「現実にボンドであることで同僚から軽口をたたかれることはありましたが、まさか本当にボンドを演じる俳優に会う日がくるなんて思いもしませんでした」と述べています。
初期は金髪であることや身長などを理由にボンドらしくないといわれていたダニエルですが、いつの間にか史上最高のボンドとも評されるように。最新作での降板はいまだファンから惜しまれていますが、同時に期待も高まってしまいますね。
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