どこに、いつできるの?──。実はかなりたくさんある、東京圏の鉄道・地下鉄新路線計画。国交省交通政策審議会の答申や東京都鉄道新線建設等準備基金の対象路線から、ワクワクな新路線計画をひもといていきます。3回目です。
押上〜東京〜泉岳寺を結ぶ「都営地下鉄の都心直結線」
都営地下鉄の「都心直結線」は、押上〜東京〜泉岳寺を結ぶ、都営地下鉄浅草線の快速ルートといった位置付けの新路線計画です。

都営浅草線は、京急電鉄、京成電鉄と相互直通運転を実施しています。京成線、浅草線、京急線を経て羽田空港と成田空港を直接結ぶ列車(所要時間約90〜115分)も走っています。

しかし、都営浅草線内に急行追い越し設備がないため、所要時間をなかなか短縮できませんでした。また、都営浅草線の現東京駅最寄り駅は日本橋駅で、少し離れています。そこで都営浅草線の東京駅支線をつくり、ここを全区間の急行ルートとする計画です。これにより成田空港〜羽田空港を直通1時間以内で結びます。
計画された当時は羽田空港が国内線、成田空港が国際線と分離されていました。このため、この路線は乗り継ぎのための重要なルートとして期待されていました。しかし現在は羽田空港が国際化し、成田空港の国内線LCCも乗り入れているので、両空港を直結する意味が薄れています。実現は難しそうです。
押上〜四ツ木〜松戸を結ぶ「東京11号線の延伸」、住吉〜押上〜四ツ木〜野田市を結ぶ「東京8号線のさらなる延伸区間」
「東京11号線」は、東京メトロ半蔵門線を延伸し、京成押上線四ツ木駅を経て松戸に至る計画のルートです。

交通政策審議会答申198号で「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」と認められました。東京都葛飾区と千葉県松戸市が要望しています。葛飾区にとっては大手町など都心部に直通する路線がほしいところです。
「東京8号線のさらなる延伸区間」は、実現が近づいた「東京8号線延伸区間」のさらに先、押上から千葉県野田市まで行く路線で、千葉県野田市が要望しています。住吉〜四ツ木は11号線延伸区間を使い、単独で四ツ木〜野田市間の延伸となります。
野田市は東武アーバンパークラインの駅があり、大宮、柏、船橋へアクセスできます。しかし都心方面へは直行していません。隣の流山市はつくばエクスプレスが開通して都心方面へのアクセスが便利になりました。野田市駅にも都心直通の有楽町線が延伸して直通すれば、沿線住民の都心方面の利便性がとても高まりそうです。