「子どもの気持ちに寄り添う声掛けを考える」と題した漫画がTwitterに投稿され、読者から「頷きながら読んだ」「目からウロコ」と注目を集めています。

漫画を描いたのは、2児を育てる臨床心理士のゆんぼ(@yumbo2510)さん。4歳のはるくん、1歳のちいくんのお母さんです。




ある日、ゆんぼさんが子どもたちとお散歩をしていると、突然犬に吠えられてしまいました。怖がって泣いてしまったはるくんを安心させようと、「大丈夫よ、怖くないない!」「犬もあかちゃんと一緒で泣くのがお仕事なんよ〜!」と声をかけたゆんぼさん。ですがママの言葉を聞いたはるくんは「こわいものはこわいでしょ!」「こわいときにはなくのがしごとなの!」と、もっともな反論をしてみせたのです。
これを受けて、ゆんぼさんは声掛けをやりなおし。「犬、怖かったね。泣いちゃうよね」とはるくんの“怖い”という気持ちに寄り添った言葉をかけると、はるくんは「こわかったしびっくりした」とポロポロ涙を流したのでした。


ゆんぼさんがかけた2度の声掛けは、どちらもはるくんを大切に思う気持ちから出たものに変わりありません。ですがゆんぼさんは、初めにかけた「大丈夫よ、怖くないない」という言葉が「今犬を怖がって泣いているはるくん」ではなく、「この一件がトラウマになり、犬を嫌いになってしまったはるくん」という“もしもの未来”を心配してかけていたのだということに気付きました。


犬に吠えられて「こわい」と泣くはるくんに「怖くないから大丈夫」と声をかけるより、今のはるくんの気持ちに寄り添って「怖いよね、大丈夫だよ」と声をかけた方が、ゆんぼさんの言葉とはるくんの気持ちのズレは少なくなるはず。ゆんぼさんは「100%今・ここに意識を向ける必要はない」としながらも、自身がはるくんを大切に思っている気持ちがより伝わる言葉を選ぶことができたら……と思いを巡らせるのでした。
こうしてゆんぼさんが声掛けについて考えるきっかけになったのは、はるくんがしっかりと「こわいものはこわい」と自分の気持ちを教えてくれたからこそ。ゆんぼさんは自分の気持ちを口にできるはるくんをとてもすてきだと思い、絵日記にして描き残したのだといいます。
この投稿には「今この時の子どもの感情に寄り添うって、つい見逃しがちかも」「私もまずは本人の気持ちを受け止められるように意識したい…!」「ほんとにこれ忘れがちで、本人が怖いなら怖いんですけど、咄嗟に『怖くないよぉ〜』て出ちゃうんですよね」と、子どもへの日頃の声掛けを考えさせられたというコメントが寄せられました。
子どもを大切に思っているからこそ、ついつい「未来の心配」をする言葉が口をついてしまう親心。また、子どもにとっては恐ろしいことでも大人なら大したことがないという場合、かける言葉がつい軽くなってしまいがちです。子どもの「今の気持ち」の気持ちに寄り添う声掛けを意識することで、親子の心の距離はぎゅっと縮まるのかもしれませんね。
ゆんぼさんは、この他にもはるくん、ちいくん兄弟との日常で得た気付きを育児漫画に描き、TwitterやInstagramに投稿しています。
画像提供:ゆんぼ(@yumbo2510)さん
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