「優等生から一変! 大人も震え上がらせる演技力」との見出しで、「第104回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ザテレビジョン賞」を受賞し、日曜劇場「テセウスの船」での“怪演”ぶりが話題となった13歳の柴崎楓雅(しばざき ふうが)さん。最後の最後まで大人たちを翻弄(ほんろう)させる演技力が「不気味」「強烈」と注目を集めています。

「テセウスの船」で注目を集めた後、高橋一生さんが主演を務め、新作エピソードの放送も決定している「岸辺露伴は動かない」の第1話「富豪村」に一究役として出演した柴崎さん。村の案内人として岸辺露伴たちにマナーの試験を課すキャラクターでしたが、放送当時「一究役の子が憎らしいほど達者な演技で、エンディングロールの名前を検索したら『テセウスの船』のサイコパスな少年の画像が出てきて思わず悲鳴をあげました」「一究が最高だった」「再現度がすごい!」と引き続き演技力が高く評価されていました。
確かな演技力が注目を集めている柴崎さん。プライベートは13歳という中学1年生のパーソナルを伺いました。
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柴崎楓雅
しばざき ふうが
2008年4月22日生まれ。東京都出身。小学生のころにスカウトされ芸能デビュー。2020年放送の日曜劇場「テセウスの船」で加藤みきお少年を演じ注目を集めると、第104回ザテレビジョンドラマアカデミー賞ザテレビジョン賞を受賞。「岸辺露伴は動かない」やNHK大河ドラマ「麒麟がくる」映画「約束のネバーランド」「明日の食卓」などに出演。
「テセウスの船」で大人たちを圧倒

小学校のころにスカウトされたことがきっかけで芸能界入りした柴崎さん。怪演と注目を集めたTBS系日曜劇場「テセウスの船」は、俳優の竹内涼真さん演じる田村心が、平成元年にタイムスリップして父親が逮捕された殺人事件の謎を追うミステリー作品で、先の読めない展開や“黒幕探し”がネットで話題となり、第6話からはクライマックスへ向け視聴率も右肩上がりとなっていました。
そんな盛り上がりに貢献したと言っても過言ではないのが、加藤みきお役を演じた柴崎さん。絶妙な怪しさと狂気をはらんだ美少年が犯人の1人だとだと分かるとネットでは「サイコパス風の演技めちゃめちゃ上手すぎた」「ダークナイトのジョーカーレベルのチートで凄まじかったな…」とその迫真の演技に驚きの声が多数寄せられており、本人にとっても転機となったことを語りました。
「『テセウスの船』は転機となった作品で、初めての連続ドラマ出演でもあったので、すごく印象深い作品。僕が演じる加藤みきおが犯人だと分かってからたくさんインタビューをしていただく機会が増え、学校での反響もすごかったです。第104回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 ザテレビジョン賞をいただけたことは、最高にうれしかったです」
また、共演した竹内さんからはたくさんの影響を受けたという柴崎さん。「こういう感じでやった方がいいよと、演技のアドバイスをたくさんもらって撮影を乗り切ることができることができたと思います」と撮影時を振り返りました。
尾野真千子も「怖かった」と高評価

さらに、「岸辺露伴は動かない」で演じた一究は、原作のキャラクターが持つ不気味さを見事に表現。露伴たちにマナーの試験を課すキャラクターなだけに演技指導には苦労したとのこと。

柴崎さんが演じた一究
「『岸辺露伴は動かない』のときにお辞儀の練習があって、もともと姿勢が悪かったのですが、マナー指導の先生から言われて少しだけ姿勢が良くなったと自分では思っています」
2021年に公開された映画「明日の食卓」では、尾野真千子さん演じる石橋あすみの息子・ユウの二面性を演じきり、尾野さんが「怖かった」と称賛したこともありました。
「『明日の食卓』で演じた石橋ユウは、家族に悩みを抱えている役だったので気持ちの上がり下がりを気をつけて演じました。この役もサイコパス系のお芝居だったので、最初は気付かれないように普通の子っぽい演技を心がけて、後からどんでん返しみたいにサイコパスを意識して演じました」
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