デリシャスパーティプリキュアで描かれる「ごはん」は本当においしそうなのです。
INDEX
「まずい」を使わない
本作では怪盗ブンドル団にレシピッピを奪われてしまった料理は、周りが紫色になり「おいしくなさそう」な見た目となってしまいます。
しかし、「デリシャスパーティプリキュア」では決して「まずい」や「おいしくない」という表現は使いません。「味が変わった」と表現されます。
悪意があるなしにかかわらず、「まずい」という言葉を子どもたちがまねしてしまうのを避けるためだと思われます。
誰かの作ってくれた料理に対し「まずい」という言葉を使ってはいけない、ということをプリキュアが教えてくれるのは良いですよね。

農林水産省も反応
そんな「食」を大プッシュするデリシャスパーティプリキュア。これには農林水産省も反応しました。
放送開始前に、農林水産省の公式Twitterで「これはもう推さない理由が見つからないッッ!!」とプリキュアを推すつぶやきを投稿。
え、次のプリキュアって「ごはん」がモチーフなんですか!?
これはもう推さない理由が見つからないッッ!!
日曜朝の早起き継続決定です!!!
ごはんは笑顔…真理だ…
第1話放送の翌日には、農林水産省の公式YouTubeでプリキュアを熱く語る動画まで公開したのです。
農林水産省の広報室長から「プリキュアに関連した国産米のPRが出来ないか」と提案があったことや、「日曜日の朝は国産米を食べてデリシャスマイルしましょう」などのワードが飛び出します(お米だけでなくパンや麺にも気を遣う姿勢はさすがです)。

外食の機会が少なくなったここ数年。
そんな時代だからこそ、家でご飯を選んで、作って食べることの尊さをプリキュアは伝えているのではないか?
農林水産省広報室 白石さん(YouTubeから)
子ども向けアニメーションの持つ力
昨今のプリキュアシリーズでは、女性差別やジェンダー、家父長制など社会的問題を暗示的に取り上げることも多々ありました。
もちろん、こういったマクロ的視点の社会問題も大事なのですが、今作では子どもにも身近な「ごはん」を通してミクロ的な個々人に根差した「人を思いやる気持ち」を描いていくものと思われます。
本作の「ごはんは笑顔」は、ただ食べるだけでなく、ごはんを作ること、シェアすること、誰かと一緒に食卓を囲むことも含まれているものと思われます。

子どもたちにとってアニメーションの力は強いのです。
「ごはんは笑顔」という言葉だけではまだ理解が難しい年齢の子どもたちにとって、
「プリキュアがおいしそうにご飯を食べている」
「敵と一緒に笑顔でごちそうさまでした! を言う」
アニメの映像としてこれらが表現されるだけでも、子どもたちへの食への説得力は計り知れないものがあるのです。
「ごはんは笑顔」を子どもたちに伝えるのに、まずプリキュアがおいしそうにご飯を食べる姿を描く。これこそが子ども向けアニメーションが果たす1つの役割なのではないかと思います。
「食」をテーマにする以上、「家族間の孤食」や「食物アレルギー」などデリケートな問題もあるかと思います。しかし、「食育」という側面からもプリキュアという子ども向けコンテンツが果たせる役割も大きいものと思われます。
今、プリキュアがおいしそうにご飯を食べる姿が、子どもたちに勇気を与え、そして子どもの食に悩む「子育て世代」にも大きな力となっているのです。

「デリシャスパーティプリキュア」は、プリキュアシリーズでは初のAmazon Prime Video、NETFLIX、dアニメストアほか各種見放題配信サービスでも見逃し配信中です。
「デリシャスパーティプリキュア」
毎週日曜8時30分より
ABC・テレビ朝日系列にて放送中
(C)ABC-A・東映アニメーション