「ガンプラを不当な高価格で販売する一部流通業者について、改善のない場合は厳格な措置を講じる」とする、BANDAI SPIRITSが取引先へ送付した文書がSNSに出回り、注目を集めています。ねとらぼ編集部では同社に文面の事実を確認し、詳細を聞きました。

高額販売の一例(Amazon.co.jpより)。2021年12月発売の「HG 1/144 ガンダムパーフェクトストライクフリーダム」は希望小売価格2530円だが、Amazon.co.jp上では3125円〜3700円で出品されている
文書はBANDAI SPIRITSが取引先に対し「『買い占め、転売』『不当な高価格での販売』『並行輸出』対応についてのお願い」と題し送付したもの。店舗関係者がSNS上で公開したことから、同社が転売や不当な高価格での販売に「ブチギレている」として大きな話題になりました。
書面では「一部流通業者において『不当な高価格での販売』がされている状況」は確認していると説明。加えて、「業者による海外向けの並行輸出も認めていない」と述べた上で、これらの問題について、今後改善がなされない業者とは取引の制限または中止もありうると、厳しい措置も検討していると明言。「消費者が不利益を被る不当な取引はあってはならない」として、流通関係者に協力を求ています。
この文書に対しSNS上では「転売が横行する状況の改善に一歩前進」と、期待する声が多く上がりました。

同時期に、公式ショップのTHE GUNDAM BASEも転売対策として販売ルールを変更。会計回数や購入点数に制限を設けている
編集部ではBANDAI SPIRITSを取材し、文書の内容や今後の転売対策など詳細を聞きました。
同社は文面を送ったことについて「事実です」と認めた上で、書面同様「消費者が不利益を被る不当な取引はあってはならない」と送付理由をあらためて説明。不当な販売をどの程度把握しているかについては、「ネット上での様々な噂やお客様からの情報提供などで一部の事案を認識しており、事実関係やその他の事案も調査を進めております」としました。
また、過去にプレイステーション 5の高額転売が問題化した際に、販売元のソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)がメルカリ社に対し、転売防止の意見申し入れを行ったことがありました(関連記事)。フリマサイト側にこのような働きかけをする予定があるか訪ねたところ、消費者様同士の売買が行われる二次流通については、一次流通と同列に論じることはできないと前置いた上で、「個人間売買の通常の範囲を超えた態様で取引がなされている実態も把握しております」としつつ、「このようなケースについてはサイト運営者との協力体制の構築などの対応を検討して参ります」と、対応の可能性について示唆しました。
同社は本件について、正当に販売している問屋・小売、そして消費者に対して「大変ご面倒をおかけしておりますことお詫び申し上げます」と謝罪した上で、「出来る限り様々な手を講じ問題の解決に向け努力をして参ります」と述べています。
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