演説中に銃撃を受けた安倍晋三元首相が7月8日17時3分、亡くなったと搬送先の病院が明らかにしました。67歳でした。

安倍晋三氏
安倍晋三氏(安倍晋三氏のYouTubeより)

 治療を受けていた奈良県立医科大学附属病院で亡くなりました。傷は心臓まで達する深さで、搬送されたときにはすでに心肺停止状態でした。大量の輸血がなされ、最終的に20人以上の体制で治療にあたったものの、失血死が死因となったとのことです。

 NHKなどの報道によると、銃撃した40歳代の男は、奈良県警に殺人未遂容疑で逮捕されました。

 岸田文雄首相は安倍氏の死去を受けて会見を行い、「誠に残念であり、言葉もありません、心よりご冥福をお祈りしたいと思います。民主主義の根幹たる選挙が行われている中、安倍元総理の命を奪った卑劣な蛮行が行われた。断じて許せるものではなく、最も強い言葉で改めて非難申し上げます」と述べました。9日も予定通り選挙活動を行うことも明らかにしています。

安倍晋三氏
会見を行った岸田文雄首相(TBS NEWS DIGより)

 安倍氏は、憲政史上最長の3188日間、総理大臣を務め、「デフレからの脱却」と「富の拡大」を目指して経済政策“アベノミクス”を展開。同政権下では、安全保障関連法案や特定秘密保護法案などが成立しています。

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【7月8日19時追記】

タイトルや全文に追記しました。

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