「『ながら見』を控える」「繰り返し見ない」 ショックな報道でメンタルヘルスを悪化させない4つの方法(1/2 ページ)

子どもは「視聴時間を親が制限する」ことなどが重要です。

» 2022年07月08日 17時40分 公開
[上代瑠偉ねとらぼ]

 衝撃的なニュースや映像を目にすることで、メンタルヘルスの悪化が危惧されることを踏まえ、この記事では惨事報道への接し方について紹介します。

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった際、注目を浴びた「共感疲労」。ニュースを見てショックを受け、メンタルヘルスが悪化する現象を指します。実際、「社会調査支援機構チキラボ」の調査によると、ウクライナ侵攻についてのメディア視聴量が多い人ほど、抑うつや不安感が高いことが明らかになっています。

advertisement

 日本トラウマティック・ストレス学会が3月に発表した「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」では、惨事報道に対する心への負担を最小限にし、心の健康を保つための方法を「成人・子ども向け」「子ども向け」に分けて説明しています。ここでは、それぞれの対策を紹介します。

成人・子どもは「『ながら見』を控える」ことなど重要

 同資料では、成人・子ども向けには以下の4点を推奨しています。

  1. 惨事報道に接した量と心理的反応は比例するため、惨事報道の刺激を必要最小限にすること。
  2. 繰り返しの視聴はストレス反応を高めるため、同じ内容の惨事報道を繰り返し見ないこと。
  3. 衝撃的な映像はストレス反応を高めるため、衝撃的な映像の視聴を避けること。
  4. 「『ながら見』で不用意に惨事報道にさらされて、過剰な刺激となるリスクがあるため、『ながら見』を控えること。

子どもは「視聴時間を親が制限する」ことなど重要

 また、同資料では、子ども向けには以下の3点を推奨しています。

  1. 子どもは成人と比べて、安全・安心への不安がより高くなるため、子どもの年齢と発達を考えて、惨事報道との距離の取り方を決めること。
  2. 頻回の視聴はストレス症状を高めるため、子どもの惨事報道の視聴時間を親が制限すること。
  3. 衝撃的な内容が子どもの目に触れないようにするために、子どもの年齢と発達に応じて、大人が管理すること。
奈良市で演説をしていた安倍晋三元総理大臣が銃撃され、意識不明になった件について報道。惨事報道への接し方を紹介 該当箇所を拡大したもの(画像は「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」より)
advertisement

 また、新聞やテレビの報道のみならず、SNSでも悲惨な映像などに接する可能性があります。編集部では、Twitterで画像の表示や動画の自動再生、通知を制限する方法を紹介した記事を掲載しています。あわせて参考にしてください。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2503/31/news050.jpg 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  2. /nl/articles/2503/31/news073.jpg 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  3. /nl/articles/2504/01/news111.jpg 中村江里子、20年間住み続けるパリ自宅が“ぶっ飛び”すぎていた! 4メートル高天井&来客のド肝抜くデザイン尽くしに視聴者「日本の既成概念からは遠い」
  4. /nl/articles/2504/01/news124.jpg 松屋が、松屋を……! エイプリルフールに企業公式の投稿が続々→“楽しいウソ”に「コレは笑える」「素敵なコラボ」【エイプリルフールまとめ】
  5. /nl/articles/2504/01/news118.jpg 四肢欠損のママタレ、育児動画に誹謗中傷で1カ月超の“沈黙”……4歳娘への書き込みが「最も胸に突き刺さった」
  6. /nl/articles/2504/02/news031.jpg 英国人女性と出会った男性→8年後…… まさかの姿に反響 「めちゃくちゃ垢抜け!」「爆イケに!」
  7. /nl/articles/2504/01/news102.jpg 第5子妊娠の辻希美「昨夜から中学生が6人泊まりで来てまして」 食べ盛りの子どもたちに“大量に作ったごはん”が圧巻
  8. /nl/articles/2503/31/news036.jpg ペットショップで売れ残っていた5万5000円の柴犬→お迎えして半年後…… “一目瞭然の姿”が240万表示「うるってなった」
  9. /nl/articles/2504/01/news015.jpg 散歩中、愛犬が拾った“まさかのもの”に「どうすんのコレww」 飼い主もビビった“ホンモノ”「え?」「大手柄だね」
  10. /nl/articles/2502/14/news033.jpg コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 福袋に入ってた“定価3万円”の高級魚を大事に育てたら…… 「やりやがったな」涙する結果に「すごい」「ほんと感動」
  2. 「日本人だけが感じる絶望」 職場に置かれたドーナツ → “抹茶味”かと思いきや…… “まさかの事実”に反響「怖くて泣いちゃった」「笑いました」
  3. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  4. 「全てが完璧」 無印良品の“1990円バッグ”に称賛続出 「やっぱりこれ」「文句なし」「使い勝手抜群」
  5. ペットショップで売れ残っていた5万5000円の柴犬→お迎えして半年後…… “一目瞭然の姿”が240万表示「うるってなった」
  6. “有吉弘行も大ファン”の「伝説の女装愛好家」が死去 亡くなる2日前に「志半ばにして逝きますが燃え尽きる思い」とメッセージ
  7. 普通のクリップを2つつなげるだけで…… あると助かる“便利グッズ”に大変身 「マジで!」「素晴らしいアイデア」【海外】
  8. 皇后さま、服から靴まで「ロイヤルブルー」 天皇陛下のネクタイとの“おそろいコーデ”
  9. 「大当たりでした」 ユニクロ新作“9990円アウター”が売り切れラッシュの大反響 「今までと全く違う」「大切に着たい」
  10. 「これはうれしい」 引っ越しのあいさつでもらった手土産、開封したら…… “センス抜群の中身”に「参考にしたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】