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FIP(猫伝染性腹膜炎)の猫ちゃんを助けるためのクラウドファンディングが「READYFOR」でスタートしています。支援募集は12月12日23時まで。

支援を求めているのは長野県下諏訪町で保護活動をしている「フィリックスアニマ」さん。行き場がない高齢やハンディキャップ、病気を抱えた犬猫を中心に保護し、原則譲渡は行わずに終生飼養している団体です(関連記事)。

今回のプロジェクトを立ち上げたのは、多頭飼育をしていた高齢の男性が入院してしまい、その家から保護した兄弟猫の「テン」ちゃんと「ヤヤ」ちゃんが相次いでFIP(猫伝染性腹膜炎)と診断されたのがきっかけ。FIPは致死率がほぼ100%に近い病気のため、迷う事なく治療を始めなければならなかったそうです。




フィリックスアニマは原則譲渡を行っていないので譲渡金という収入はなく、運営にかかる費用は寄付金や助成金、物品援助、ボランティアたちの自己負担でカバー。2021年は110万円の赤字となり、自腹をきって補填したそうです。
また、シェルターにはテンちゃん、ヤヤちゃんの他に骨髄単球性白血病という難病であるお粥ちゃんも暮らしており、それぞれに治療費がかかってきます。

2匹にかかる治療費はテンちゃんが1日1万1250円でヤヤちゃんが1日1万8000円。テンちゃんの分だけは何とか工面するとして、ヤヤちゃんの分までは賄えない……ということで、クラウドファンディングをスタートしたとのこと。
支援のリターンは、感謝のメールが届く1000円のコースから、オリジナルクリアファイルが届く10万円のコースまで7種類。支援の期間は12月12日23時までです。目標金額を達成した場合にのみ支援金を受け取ることができるAll-or-Nothing方式のプロジェクトです。
フィリックスアニマさんに最近の運営状況について聞いたところ、「医療費で逼迫しております。これから冬に向けて光熱費もかかってきますのでかなり厳しい状況です。ですのでクラウドファンディングは絶対に達成しなくてはなりません。達成しても足りない位です……」とのこと。ヤヤちゃんに万が一のことがあった場合は、集まったお金はテンちゃんやお粥ちゃんの治療費として使われるそうです。
フィリックスアニマさんはクラウドファンディングの他、Amazonほしい物リスト、銀行振り込みでも支援を募集しています。
フィリックスアニマの猫ちゃんたち
画像提供:フィリックス・アニマ(@felix_anima_)さん





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