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米ディズニー傘下の映画会社サーチライト・ピクチャーズが12月9日(現地時間)、米シンガーソングライターのテイラー・スウィフトが初の長編映画監督を務めることを発表しました。これまでも自身のMVの数々を監督してきたテイラーですが、一部からはもっと才能ある人のチャンスであるべきと批判の声も出ています。

長編映画のストーリーやキャストなど、詳細は発表されていませんが、脚本はテイラー自身が手掛けたオリジナルになるとのこと。
「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年)、「ノマドランド」(2021年)などアカデミー賞受賞作品を多数手掛けてきたサーチライト・ピクチャーズ代表取締役のデヴィッド・グリーンバウムとマシュー・グリーンフィールドは声明で「テイラーは一世一代のアーティスト、そしてストーリーテラーです。このエキサイティングで創造的な旅路に乗り出す彼女とコラボレーションできるのは純粋な喜びであり恩恵です」と述べ、テイラー初の長編映画監督作品へ期待を寄せました。
第65回グラミー賞の年間最優秀楽曲賞にもノミネートされているテイラーの「オール・トゥー・ウェル」は、テイラーが脚本と監督を手掛けた14分の短編映画も制作されており、2022年のトライベッカ映画祭とトロント国際映画祭でも上映され、MTVビデオ・ミュージック・アワード2022では最優秀ビデオ賞、最優秀ロングフォームビデオ賞、最優秀監督賞を受賞。さらにアカデミー賞の短編映画部門にもノミネートされるのではないかとささやかれています。

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今回のニュースが発表される直前に、テイラーは自身のSNSなどで「オール・トゥー・ウェル:短編映画」の撮影現場裏側を収めた動画を公開し、初の長編映画へ意欲をみせているようにも。動画の中ではアーティストとは思えない、猫背でモニターに集中する様子のテイラーがみられ、ファン垂涎(すいぜん)の貴重な映像となっています。
テイラーの初長編映画監督が発表されると、「やった!」「待ちきれない!」と喜びの声が上がる一方で、「お願いだからやめて」と反対する声も。「ハリウッドはもうどうしたらいいのかわからないんだよ。誰も彼女を映画に出したがらないから今度はこんな方法。どうして音楽だけにとどまることができないの?」「すでに成功している人に全てつぎ込むのはやめようよ」「このチャンスは本当に才能ある人のためのもので、金持ちの白人女性で、自己顕示欲が強くて、映画業界への道を金で買ったような人のためではない」など、映画監督の道を目指し努力してきた多くの人を踏みにじるような行為であるとテイラーやサーチライト・ピクチャーズを批判する声も多数みられました。
また、「映画監督にはもっと女性が必要だと思う」と肯定するコメントには「女性監督をもっと増やすのは賛成、でも業界で無視されている才能あるインディーズの女性映画監督に光を当てれば?」などと議論も白熱していく展開に。
一方、テイラーの監督作品を純粋に楽しみにしているという声も寄せられており、「テイラーがアイコンだからみんな批判するけれど、彼女は自力で今の地位を得たんだよ。ここ数年彼女はすばらしい仕事しかしていない。彼女の長編映画、楽しみにしてる」「あの短編映画をみたあとでは、きっとすばらしいものになると思って興奮しています」などとエールが送られています。
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