ねとらぼ

ちょびっとネタバレあり。

溺れるシーンの恐怖はリアル 水中撮影の苦労「他の役者にもぜひ挑んでほしい」

サム・ワーシントン
12年8カ月ぶりの来日となったサム・ワーシントン

―― 前作公開から13年。第5弾まで作られるという話ですが、今後どういうものになっていくのでしょうか?

SL 正直分からない。私のキャリアや人生にどう作用していくんだろうね? この13年間で理解してきたのは、「アバター」という作品は、自分の人生とガッチリ深く交差していて今後もそうなっていくということ。居心地はいいしすごくありがたいけれど、どこへ向かいどう落ち着くのかは分からない。

 例えば2007年の段階で、2022年……いや、ほとんど2023年か。この時期、まさかこんなことになっていると誰が予想しただろう? しかも5部作の2作目ということは、物語はまだまだ序盤ということだ、終盤ではなくね。まだまだこれから続いていくなんてすごいことだよ。

スティーヴン・ラング
公式来日は今回が初となったスティーヴン・ラング

―― サムは「アバター1.5」の脚本をキャメロン監督からいただいたとインタビューで読みましたが、どんなものでしたか?

SW (1作目から2作目の)失われた10年間を描いたもので、そのまますぐにでも映像化できる完成度だったよ。ちゃんとした脚本だったから、やらないという選択肢は正直ショックだった。並の映画監督なら満足してしまうレベルなのに、ジム(監督)はそれを架け橋扱いにして次の物語を作り上げてしまった。バックストーリーを掘り下げていくうちに、よりよいストーリーを語れる余地があると気付き、今回完成した作品へどんどん発展していったんだろうね。

 今後「アバター」の物語がどんなものになるか、その可能性だけでなくどんな影響が自分に及ぼされるのか。どうなったとしても全てすばらしいものだと確信しているよ。

―― キャメロン監督の頭の中にある映像を実現するには、大変な苦労があったと想像します。今回は巨大な水槽を用意し、水中でのモーションキャプチャーを使ったことがよく取り上げられていますが、大変だったエピソードを教えてください。

SW もちろん水中でのシーンだ、史上初の撮影方法に挑戦したんだからね。肉体的にはもちろん、メンタル面により大きな苦労があった。溺れるシーンはリアルにやらなくちゃいけないから本当に怖い。セーフティーチームが待機していると分かっていても、役者としてはその瞬間起きていることに感情移入していくものだから本気で恐ろしかった。そして陸でやるのにも大変なシーンを酸素がない環境でこなさなくてはいけないんだから。水中での感情表現は他の役者にもぜひ挑んでほしい試練だけど、真に迫るいい演技ができたと自負しているよ。

「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
撮影シーン、手前がキャメロン監督

SL 全面的にサムに同意だ。水中での演技は本当に大変だった。加えて私の場合は、実年齢から半世紀さかのぼり20代の肉体を持つ人物を演じなくてはいけなかった。前作で演じたのは自分と同じ年ごろのキャラクターだったが、今回は水の中やらジャングルやらでより軽々と、身についた年齢をそぎ落とし、若い男として動かなければいけないのは並大抵の苦労じゃなかった。簡単なことではないけれどやり遂げたよ。

(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』特別映像「パンドラは待っていた」編 12月16日劇場公開

■監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン

■製作:ジョン・ランドー

■出演:サム・ワーシントン/ゾーイ・サルダナ/シガーニー・ウィーバー他

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