オーストラリアの俳優ジェイコブ・エロルディが11月13日、ファッション誌「GQ」(現地Web版)のインタビュー企画に登場。知名度向上に一役買った過去の出演作品を「ばかばかしかった」と評したことが、一部で物議をかもしています。
物議をかもしたジェイコブのコメント
ジェイコブと言えば、2018〜2021年にかけて公開されたNetflixの王道ラブコメ映画シリーズ「キスから始まるものがたり(原題:The Kissing Booth)」で、ヒロインと恋に落ちる年上のモテ男、ノア・フリン役を演じたことでおなじみ。シリーズのヒットに伴いジェイコブの知名度も上昇し、A24制作のドラマシリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」のメインキャストに抜てき。2023年10月公開のソフィア・コッポラ監督最新作「プリシラ(原題)」(日本公開未定)では、キング・オブ・ロックンロールことエルビス・プレスリー役をつかみ取りました。
ジェイコブは「ジェイコブ・エロルディはどのようにして新たなキングとなったのか」と題した13日掲載のインタビュー企画に登場。「彼にはカリスマ性があり、エルビス同様、女性たちを魅了することができる」といったコッポラ監督からの賛辞が紹介されたほか、ジェイコブ自身も10代のころから、ハリウッドデビューを見据えてさまざまな米国人俳優のアクセントを参考に勉強を重ねていたというエピソードを話しています。

一方で合計3シリーズが公開された「キスから始まるものがたり」で念願かなって世界的なブレイクを果したジェイコブですが、喝采を送る世間と本人のあいだでは温度差があるもよう。ジェイコブは同作について、「こんな映画を作りたくはなかった。この映画はばかげてるし、普遍的でもない。逃避だよ」と語っています。
インタビュアーは、「『キスから始まるものがたり』を引き受けたことは理にかなっている。彼には仕事が必要だったから。そして、ハリウッドの“one for them, one for me(彼らのために、私のために)”という精神にも合致している」と指摘。これについてジェイコブは、「あれは罠だよ。彼らに15の利益があっても、自分には何もない。オリジナリティはないし、心も死んでる」「“one for them”のために、僕は仕事をやりとげた」とネガティブな意見を変えませんでした。

当該記事はX(Twitter)上で拡散されており、一部のユーザーからは「本当に傲慢。残りのキャリアを、誰も見ない映画に費やすつもりか?」「この映画(キスから始まるものがたり)が無かったら知られることもなかったくせに」「出たくないなら出なきゃよかった。でもあなたは出た」といった批判が集まっていました。また、2022年公開のバズ・ラーマン監督作品「エルヴィス」で同じ役を演じたオースティン・バトラーも、下積み時代にティーン向け作品に出演していたことから「同じエルビスを演じたオースティン・バトラーが出世作に感謝しているのとは対照的」と両者を比較する意見もみられました。
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