米俳優ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスが、世間を騒然とさせた2022年3月の第94回米アカデミー賞授賞式での“ビンタ事件”により、複雑だった夫婦関係が修復されたと告白しました。授賞式でウィルは、ジェイダの脱毛症をジョークのネタにした司会のクリス・ロックに激高し、壇上へあがって頬をたたいたことで10年のアカデミーへの出入り禁止措置となっています。

ジェイダは12月9日に公開された英Daily Mail紙の独占記事で、あの年の授賞式へは出席しない可能性もあったと前置きし、結果として「出席してよかった」とコメント。
ウィルがクリスへ暴力を振るったことに関しては、米国ではいかなる理由があろうと容認できないとの声が主流であったにもかかわらず、「今は“聖なるビンタ”と呼んでる。あのあとたくさんのポジティブなことが起こったから」とし、彼女にとってはよいものをもたらしてくれたのだと明かしています。
ジェイダが言う“ポジティブなこと”とは、2人の関係が修復されたこと。「何年もの間、私はウィルのそばを離れるかどうか考えていた。でもあのビンタで、私は決してウィルのそばを離れないってわかった」「もしあれがなかったら私たちの関係はどうなっていただろう?」と、あの事件が起こらなければウィルとの関係をやり直せたかどうか不明であるとしました。
このインタビューに先立つ2023年10月、ジェイダは米People誌へ、最初は「寸劇だと思った」と本当にウィルが激怒し暴力を振るったとは思っていなかったと回想。夫が席に戻ってくる姿を見て、初めて何が起こったのかを理解したと語りました。
また、ウィルと2016年から別居していたこと、その別居を授賞式の夜に解消し再び生活をともにするようになったことも併せて公表。つまり、2人の関係は以前から非常に危うい状態にあったものの、“ビンタ事件”での一撃がきっかけになって改善の方向に進んだ、ということになります。

1997年に結婚して以来、さまざまな困難に揺れてきた2人。“ビンタ事件”は特にウィルのキャリアへ明らかなダメージを与えた一方、夫婦関係にとってはあらたにやり直すきっかけとなり、道しるべとなったもよう。11月23日の感謝祭では、ウィルとジェイダの双方が家族仲むつまじく過ごす様子をInstagramへ投稿し、幸せそうな笑顔を見せています。
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