他人の定期乗車券を借りて電車に乗ると、場合によっては数十万円もの超高額請求をされてしまうという恐ろしい話が、X(旧Twitter)で話題になっています。

定期券は、学生や社会人といった鉄道・バスを日常的に使う人が利用している乗車券のこと。一定の期間、指定された区間を定額利用できるため、鉄道・バスを頻繁に使う人にとってはありがたいサービスです。
そんな定期券を利用して、なぜ高額請求を受けることになってしまったのか……? 定期券は裏側に「券面に記名されているご本人に限りご利用いただけます」という記述がある通り、購入した本人のみが利用できるサービスで、他人から借りた定期券を使って電車に乗ることは、れっきとした不正利用となってしまいます。

家族間で定期券を共有したり、友人の定期券を借りるなど、親しい間柄の「貸し借り」のほか、落とし物を勝手に使うといったことも不正利用に該当します。
こういった不正利用があった場合、JR東日本の旅客営業規則によると定期券に書かれている「期間」「区間」を参照して、利用開始日から不正が発覚した日まで対象に記載された区間を1日1回往復したとみなして料金を算出するとしています。
算出した料金に対して2倍の増運賃を加算して収受すると旅客営業規則に記載しており、実質的に3倍の運賃を罰金として請求されることになります。長距離区間を長期的に利用する定期券であれば、場合によっては100万円を超えることもあり得ますね。
本来の目的の通り、定期券を購入した正当な利用者が使う分には何も問題はありませんが、「ちょっと出かけるだけ」「今日だけ」といった甘い認識で親族や友人の定期券を借りるのは、非常にリスクの高い行為といえるでしょう。
ちなみに、東京メトロも同様で「(定期券を)逐次確認は行ってはおりませんが、記名人以外使用することができないため、仮に不正使用をされた場合、その定期を無効として回収し、普通旅客運賃とその2倍に相当する増運賃をお支払いいただきます。正しくご利用いただきますよう、お願いいたします」とのこと。
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