米カントリーミュージシャンのモーガン・ウェイドが現地時間3月24日にInstagramを更新。11月に受けた両側乳房切除術と再建術からの回復について、現状を写真とともに包み隠さずシェアしました。

乳がんリスクを考えて 両胸の切除を決断
手術から約4カ月がたち、モーガンはInstagramへ術後にまだ包帯とドレーンを装着している姿と、スポーツブラとボトムスに身を包んだ近影を並べた写真を投稿。「11月に受けた両側乳房切除術と再建術を受けたあとの回復についてあまりお話ししていませんでした。ご存じない方のために説明すると、私はRAD51D遺伝子変異を持っていて、乳がん家族歴があるために積極的に行動することを決断したのです」といきさつを知らない人のためにもコメントで説明しました。
モーガンは祖母と大叔母をすい臓がんで亡くしており、叔母は30歳で乳がんと診断を受けました。そしていとこに乳がんのリスクが高くなるRAD51D遺伝子変異の陽性反応が出たため、モーガンも同じ検査を受けたところ、結果は陽性。過去にやはり同じような手術を受けた母の励ましを受けながら進めていきました。
遺伝性乳がんや卵巣がん患者のための支援団体「Facing Our Risk of Cancer Empowered」によれば、モーガンが手術に踏み切る直接的な原因となった「RAD51D遺伝子変異」の保有者は、生涯で乳がんになるリスクが20〜40%になるとしています。
胸にはインプラント、乳首は切除 パーソナルな選択も公表
もともとトレーニングが好きで、そのため手術を渋っていたと話していたこともあるモーガンは、Instagramのコメントですでにランニングやパワーリフティングといった運動を再開していると明かしており、力強く懸垂をする動画も投稿しています。「これまではできないこともいくつかあったけど、先月からようやくやりたいことができるようになってきた」と、動画で示した懸垂の他、腕立て伏せや、うつぶせになることができなかったため受けられなかったマッサージも可能になったとし、回復がずいぶん進んだことを伝えました。
そして両側乳房切除術と再建術について、SNSなどで寄せられた質問にも率直に回答。まず、再建手術でインプラントを入れており、そのことへ「とても満足している」とモーガン。乳房とともに乳首も切除しており、それは彼女の叔母が乳管から進行する乳がんを患ったため、そのリスクを減らすためだったとしています。
また術後に変化した自身の身体に対して、「自分の身体を見つめるため少し調整しました。まだ自分の身体が違って見えることには慣れていないし、変化は簡単なことじゃありません。ただ、その価値はありました」と回答。さらに「後悔は全くありません。自分の選択にとても満足しています。神様がこのような試練を乗り越えさせてくれ、早く回復させてくれたことに感謝しています」とこの選択に一片の後悔もないと明言しています。
このあとの予定については、まず採卵を予定しており、最終的にはもっとリスクを減らすため子宮摘出と卵巣摘出も予定しているとのこと。しかし子宮と卵巣の手術についてはまだ若い年齢であるためもう少し先延ばしにできるとしました。
最後にモーガンは、ファンたちによる愛や祈りに感謝を述べ、また音楽活動を始められることの喜びをつづってコメントを結んでいます。
同じ手術を経験した人からエールが続々

今回、このように術後の様子をシェアし、疑問へもオープンに回答したモーガン。術後約1カ月で米People誌のインタビューに答えた際には、「しばらくの間、乳房切除術は不気味で奇妙なもののように思われていました。“乳房を切除しなければならない”なんてあまり話したいことではありません」とコメント。「私たちはこういうことをもっと話さなければならない。痛みは本当に一時的なものです。自分の健康をコントロールすることは、とても価値あることなんです」と述べています。
モーガンが術後4カ月の様子を包み隠さず公開したこの投稿へは、「モーガン、元気でいてね。相変わらずきれいだよ」「早く回復して、また大好きなことをするあなたがみたいな」「元気でうれしい。早く良くなりますように」など、順調に回復したモーガンの姿をみられてうれしいという声が並びました。
また、自身もモーガンのように予防的な手術を受けたという人たちも、それぞれの体験を赤裸々にコメント欄へ書き込んでいます。
「私は5回のがんサバイバーで、27歳です。ときには消極的である代わりに積極的にならなくてはいけませんよね! あなたは私たちの尊敬であり支えでもあります」
「私も乳房を失いました。お気持ちよくわかります。あなたは強い人、神があなたをお守りくださいますように。残念ながら、私はステージ4のがんになりましたが、今でも戦っています」
「乳首も切除しました。私は両側乳房切除術のを受けた1年後に子宮も摘出しました。(エストロゲン不足で体重が増加したことを除けば)最善の決断でした」
「私は来月末に両側乳房切除術を受ける予定ですが、あなたや、同じくらい美しくすばらしいあなたのお母さんからインスパイアされなければできなかったでしょう。あなたは最高にかっこよくて、本物のインスピレーションです」
それぞれ別の旅路を歩みながらも同じ試練をくぐりぬけた女性同士として、心を通じ合わせるようなコメントが続々寄せられています。
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