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俳優で歌手のゼンデイヤが、子役として早くから一家の稼ぎ頭になったことについて胸に秘めた思いを語りました。4月9日公開のVOGUE誌とのインタビューで、子ども時代に大人のような立場で仕事をすることについて、それが“有害”な場合も多くあると述べています。

ディズニーチャンネルのドラマ主演で人気者に
ゼンデイヤは14歳のとき、ディズニーチャンネルのテレビシリーズ「シェキラ!」で主人公の1人、ロッキー・ブルー役に抜てきされキャリアをスタートしました。またたく間に人気者となり順調にキャリアを積み上げ、2017年に公開されたMCU第16作目「スパイダーマン:ホームカミング」でのMJ役で世界的にブレイク。
2019年からスタートした大人気ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のルー・ベネット役も高く評価され、スペシャル版とシーズン2からは制作総指揮も務めるように。同作では2020年と2022年にエミー賞主演女優賞を、2023年にはクリティクス・チョイス・テレビジョン・アワードとゴールデングローブ賞でもそれぞれ主演女優賞を受賞しています。
さらにファッション・ビューティー業界からも引っ張りだこで、ランコム、ブルガリ、ルイ・ヴィトン、ヴァレンティノ、トミー・ヒルフィガーのアンバサダーにも就任。公の場に現れるといつも斬新で華やかなファッションやメイクが注目を浴び、フォトジェニックな容姿はモデルとしても多くの支持を得ています。
しかし幼いころから才能を見いだされスター街道を駆け抜けてきた彼女は、その華やかな道筋をただ輝かしいだけのものとは捉えていなかったようです。今回、6月7日公開予定の主演映画「チャレンジャーズ」に関連してインタビューに答えたゼンデイヤ。テニスの元スター選手役を演じた彼女は、作中で10代と30代を演じ分けており、役柄と比較して「念のためだけど、私は高校には行っていないよ」と現実では自身が高校生活を経験することはなかったことに言及しました。
現在は27歳 大人になって思う「学校に行きたかったな」
6月7日公開の主演映画「チャレンジャーズ」、自らプロデュースも担当
ゼンデイヤは、「自身にとって他(芸能活動をする以外)の選択肢は何だったのか」「子どものころの目標は」と尋ねられると、「自分にどれだけの選択肢があったのかわからない」とコメント。「子ども、名声、世間の目にさらされること、子役であることについて、私には複雑な気持ちがある。有害なケースをたくさん見てきたから……」と子ども時代に注目を浴びすぎることを100%ポジティブには考えられないと述べます。
そして「今、大人になって初めて『いや、ちょっと待って』『私は自分ができることしかしてこなかった。それが私が知っている全てなんだ』って思うようになった。私は(27歳になった)今、10代の悩める時期を過ごしているような感じ。だってかつての私にはそんな時間が本当になかったから」とキャリアのスタート時には考える暇もなかった“子役”や“名声”について、ようやくじっくりと考え始めており、遅れてやってきた思春期を過ごしているような感覚だと述べました。

さらに、とても若いころから有名になったことについて、「大人のポジションにねじ込まれたって感じだった」とゼンデイヤ。「とても早くに一家の大黒柱になって、役割の逆転がたくさん起こって、本当に大人になってしまったみたいだった」と子ども時代を純粋な子どもの立場で過ごすことができなかったと回想。彼女は、「完璧な存在となり」「全ての人の期待にこたえなければならない」と感じていたといいます。
「今、私のキャリアの中でこういった瞬間――例えば初主演映画が劇場公開されるとか――があると、私は縮こまっちゃう。それで自分に起こっている全てを楽しめない。私ってそうなんだ」と自身の成功に対する冷静な感覚を明かし、「私はとても張りつめている。それは子どものころからそうだったんだと思う」と述べたのち、「それに、学校に行きたかったな」と27歳の今、過去を振り返って感じる思いを付け加えました。
「学校に行くのはいつからでも遅くない」 ゼンデイヤへ届いたさまざまなメッセージ
とても若くしてスターの仲間入りを果たしたゼンデイヤの、一般の人はこのちょっぴり切ない言葉にさまざまな感想を持ったようです。
ゼンデイヤの子ども時代へ同情を寄せ「こんなの子どもが背負うようなプレッシャーじゃないよ」「子役は違法だって考える人もいるよね。子どもは仕事や有名になる可能性について決断を下すには幼過ぎるから」などとSNSに投稿する人もいれば、ストレートにうらやむ声も。
「僕は博士号を持ってる。そして君は疑いようのない億万長者」「学校に行ったって家族を養うことはできない。自分の人生を楽しんで」と、アカデミックなキャリアを積んでもゼンデイヤほど成功することはできないといった意見もみられました。
さらに、「いつでも行けるよ。私も30代になって大学院に行った。誰でも行ける!」「学校に行くのはいつからでも遅くないよ。頑張れゼンデイヤ!」と学生生活を取り戻すことは何歳からでも可能と彼女を勇気づけようとするコメントも多数寄せられています。
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