80歳のおじいさんが人生初コスプレ　孫娘との「SPY×FAMILY」併せがほほえましくも泣ける理由とは

　80歳のおじいさんと孫娘による、「SPY×FAMILY」のコスプレがX（Twitter）で話題です。お孫さんのアーニャ役もそうだけど、おじいさんのヘンダーソン先生が、本物かってくらい大ハマリ。

おじいさんと孫の「SPY×FAMILY」コスプレの理由

　投稿主はコスプレイヤーで動画クリエイターの雷（ライ）さん（@asobiworld）。普段はYouTubeチャンネル「あそびわーるど」にて、娘のまあささんたちと一緒にコスプレを披露しています。

　今回はおじいさん（雷さんにとっては父親）たっての希望で、まあささんとあわせたツーショットを企画。アーニャと担任のヘンダーソンが手を取り合う姿を、ほほえましく表現しました。ヘンダーソンは総白髪の老人ですから、おじいさんがハマるのももっともです。

　キャスティングもさることながら、Xの仕様を計算したエレガントな見せ方も見事。ポスト上では4分割された写真が田形に並んで1枚に見えますが、それぞれをクリックすると、サムネイルの段階では隠れていた別のシーンが姿を現すのです。

　表現豊かなコスプレは、11万のいいねがつくなど広く注目を集め、「最高にエレガァァァント過ぎて感動で涙腺崩壊です」「すてきな思い出になったでしょうね」と大好評。ただ、感涙を呼んだ理由は、クオリティだけではありませんでした。実は、おじいさんは肺がんを患い、余命宣告を受けた身だったのです。

　それでも、娘や孫のコスプレをYouTubeで見て、おじいさんは自分もやってみたいと願ったといいます。雷さんもこれに応えて2023年中には衣装を用意し、肺炎などを併発したら命にかかわるからと、春が来て暖かくなったら撮ろうと計画していました。

　ところが2024年2月、おじいさんは肺炎を患って入院することに。冬のうちは元気に出歩けていたのに、退院後はほとんど寝て過ごすしかできなくなり、雷さんはすぐ撮影しなかったことを痛く後悔したと語ります。

　それでもXで多くのリプライに励まされ、雷さんはおじいさんの願った撮影を実現。なるべく身体に負担をかけないように2人を寝かせて真上から撮るなど、細心の注意を払った1枚には、「これまでの経緯を知ると泣ける」と感動を呼びました。

　編集部は雷さんを取材し、撮影にかけた思いなど、詳しい話を聞きました。