日常にある物体がまるで無重力状態で浮いているような驚きのアートがX(Twitter)に投稿され話題になっています。
いったいどうなってるの? 日常品が宙に浮いてるオブジェ
投稿者はXユーザーで、コインタワーやバランスオブジェなど、身近なものを使って思わず目を見張る不思議なアートを制作している「た ぬ」(@thumb_tani)さん。ただし今回の投稿で公開したアートは、不思議のレベルがさらに跳ねあがっています。

た ぬさんが投稿した作品は、バナナスタンドとフライ返し、ピンセットを紐でつなぎ、まるでフライ返しとピンセットが宙に浮いているかのようにみえるもの。とどめはフライ返しの上にコインタワーが緊張感ある形状に積み重ねられており、何がどうなっているのか分からないけれど、目が離せません……!
この作品について、「近くにあった物でテンセグリティ構造を作ってみたけど、すっごい難しかった」と説明したた ぬさん。テンセグリティ(tensegrity)とは「tension(張力)」と 「integrity(総合)」からなる造語で、最少の材料を使ってまるで無重力であるかのような状態を作りあげる不思議な構造システム。一般的な構造システムには存在せず、圧縮材同士が接続されず、張力材との絶妙な均衡によって成立しています。
いつも驚異的なアートを公開しているた ぬさんですが、今回の作品には「何が何だかわからないってこういう時に使う言葉なんだな……」「毎回凄すぎていいねするの忘れてしまう…」と言葉にならない驚きを表す声がリプライ欄にあふれました。

また、「なんかテンセグリティ構造に気を取られてると中央部に積み上がる硬貨に気が付かない、みたいな画像になってません?」「なんだろう…。あの、ワイヤー3本で2つの柱構造を繋いで、片方が浮いてるみたいなヤツですよね。私が知ってるのはコインタワーは乗ってなかったと思うんですが…」とテンセグリティ構造のすごさに加え、さりげなくフライ返しの上に建てられている超絶難易度のコインタワーに言及する人も続出しました。
普段から絶妙なバランスで成立するアートでフォロワーさんたちを魅了しているた ぬさんですが、6月30日の投稿では動画でバランスオブジェの作り方を説明し、さらに引用して「テンセグリティを取り入れたらもっと面白いのかもしれないね」とつぶやいていました。そこから1週間ほどで本当にテンセグリティを取り入れたアートを完成させてしまったのですね。
また、今回何気なく積まれていたコインタワーでも人気のた ぬさんは、6月17日に著書「絶景!コインタワーの世界――INCREDIBLE COIN TOWERS 」も発売しています。
画像提供:た ぬ(@thumb_tani)さん
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