
「溶けにくいアイス」の作り方を解説します。さらに、本当に溶けにくいのかを確かめるために、室温に放置して溶けるかどうか実験をしてみました。
溶けにくいアイスの作り方

溶けにくいアイスの材料、作り方は以下の通りです。
材料(アイス2〜3本分)
- 牛乳 150ml
- 砂糖 15〜20g程度(お好みで量を調節)
- みかん 15g程度(お好みの果物)
- 粉寒天 1.5g
調理器具
- 耐熱のボウル
- 耐熱のヘラ
- アイス型(100円ショップなどで購入)
その他、寒天を溶かすための電子レンジや、アイスを冷やすための冷蔵庫も使います。
作り方
1 粉寒天と牛乳を耐熱ボウルに入れて混ぜ合わせ、電子レンジで温める
粉寒天と牛乳を混ぜたら、500Wの電子レンジで2分間温めます。一度ボウルを取り出してかき混ぜ、追加で1〜2分程度温めてください。牛乳の表面が多少ぐらぐらする程度の沸騰ギリギリまで温めないと、粉寒天が溶けないので注意してください。もし沸騰させてしまったり加熱をしすぎたりしまうと、突沸を起こす可能性があります。その場合は、少し時間を空けてからボウルを取り出しましょう。
2 粉寒天がしっかり溶けたら、砂糖を入れて混ぜ合わせる
砂糖は寒天を溶けにくくする効果があるとのことなので、寒天をしっかり溶かした後に砂糖を加えます。
3 粗熱を取ってアイス型に入れる
作った牛乳の溶液とみかんを交互に型に入れていきましょう。
4 アイスを固める
冷凍庫で、4〜5時間ほど固めます。
調理時間自体は10〜15分程度で、とても簡単に作れます。
本当に溶けにくい?溶かしてみる

冷やして固めると、しゃりっとした食感に寒天のもちっとした食感が加わり、新食感の美味しいアイスに仕上がりました。
本当にこのアイスは溶けにくいのか実験をしてみました。さらに、寒天で作れるなら同じく食材を固める時によく使うゼラチンはどうなのか気になったので、ゼラチンでもアイスも作って、溶けるかどうか比較してみました。

寒天を使って作ったアイスと、寒天の部分をゼラチンに置き換えて作ったアイス、市販のアイスの3つを、それぞれ透明のボウルに入れて、室温28℃ぐらいの部屋に30分置いて実験をしていきます。(市販のアイスは食べ残して、食べられなくなってしまったものを使用しました。)

15分経過した段階で、ゼラチンで作った方のアイスを持ち上げてみると、少々先端が溶けてプルプルとしていましたが、形が崩れる感じはありませんでした。寒天で作った方も同様で、アイスから溶けた牛乳が少々出ています。市販のアイスは、持ち上げることができず、半分くらい溶けてしまいました。

30分が経過しました。ゼラチンの方は先端がよりゼリーっぽくなりましたが、溶け出た水分はそれほどありませんでした。寒天の方も同じく先端が少々溶けていますが形は崩れていません。寒天の方が溶け出た水分が白いので目立っているのですが、両方とも同じぐらいの溶け具合でした。一方、市販のアイスはほぼ溶けてしまいました。
この後、ゼラチンと寒天の両方のアイスを食べてみましたが、アイスの上1/3はゼリーのような食感で、下2/3はしゃりっとしたアイスの食感でした。上の方は溶けているといえば溶けてはいるのですが、形も崩れておらず水分もほとんど出ていないので、これは溶けにくいアイスと言っても良さそうです。
寒天のアイスと比較するとゼラチンの方のアイスは、少々ボソボソしてなめらかさに欠ける感じがあったので、寒天を使って作る方法をおすすめします。
動画解説:工藤 佳奈子



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