これを全部紙粘土で――!? 漫画『ファイブスター物語』(作:永野護)に登場する巨大ロボット兵器「モーターヘッド(MH)」を100均紙粘土で製作している野生の原型師が「紙粘土でこのクォリティー?」「感動しました」と好評を博しています。
主人公機クラスからやられメカまで
制作しているのはモデラーのちんなお(@yyfCZXK5hqus7bP)さん。「#私の個性はきっと誰かにささる」のハッシュタグで、紙粘土で作ったMHがずらりと並んだ写真をX(Twitter)に投稿し、14万回を超える閲覧数を集めました。

紙粘土MHは「ジュノーン」や「破裂の人形」など主人公機クラスの機体だけでなく、商品化されていない機体、さらに「ザカー」「ヘルマイネ」などのいわゆる「やられメカ」までそろっています。圧巻のラインアップ……! さらにちんなおさんは巨大MH「ヤクトミラージュ」も制作中。Xで制作過程を公開していますが、こちらも紙粘土とは思えない迫力です。


制作のこだわり
ちんなおさんにお話をうかがったところ、最初に紙粘土MHを作ったのは20年ほど前。「お金がないのにMHをフルコンプしたくなったから」とのことで、最も安いとの理由から100均の紙粘土を材料に選んだといいます。


紙粘土MHは1年間作ってその後やめていたそうですが、ガンダム20周年の際に改造ガンプラでSNSデビューして多くの人にフォローされたことをきっかけに再開。実キャリアとしては3年目になると語ってくれました。
これまでに制作したのは29体。本編に登場した順番で作っており、本編未登場の機体はデザインが発表された順番で作っているとのこと(カラー設定画がなく配色が不明な「ベオ・グライド」(永野護作『フール・フォー・ザ・シティ』に登場)を除いて完成)。

制作方法は、アルミ線の芯に紙粘土で造形し、アクリル絵の具で塗装。エアブラシが使えない環境のため、アルミテープを貼って研磨することで鏡面表現をしているそうです。オージェ・アルスキュルの肩パーツもその手法を用いており、見事な輝きが表現されています。

制作のこだわりは、「できるだけもとにした設定画に似せるように作っている」ところ。商品化されていない機体などは、コレクターとしての所有欲を満たしてくれるのでお気に入りとのことです。



今後作りたい機体を聞いたところ「MHフルコンプするのが夢なので全部です」と壮大な目標を語ってくれました。
画像提供:ちんなお(@yyfCZXK5hqus7bP)さん
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