ハリウッドの名門一家に生まれ、「E.T.」(1982年)で大ブレイクしてから42年。トラブルまみれだった10代を乗り越え、49歳となった現在のドリュー・バリモアは全米の“お茶の間の顔”として新たな人気を獲得しています。

どん底からの復活
若くして人気と名声を手にしたバリモアですが、10代の頃には有名人としてのプレッシャーから薬物依存に苦しみ、両親との確執や法的問題を抱えて、わずか13歳でリハビリに入所しました。
しかし1990年代に映画「スクリーム」(1996年)や「ウェディング・シンガー」(1998年)などへの出演を通じてキャリアを再構築。俳優として復活するだけでなく、ラブコメ映画の常連俳優になりました。特に「50回目のファースト・キス」(2004年)や「ラブソングができるまで」(2007年)が有名です。
また「チャーリーズ・エンジェル」シリーズではキャメロン・ディアス、ルーシー・リューとともに美しきスパイを演じて代表作に。主演に加えてプロデューサーを務めたほか、キャメロンとは現在まで続く友情を築きました。
マルチに活躍するママ
2009年には映画「ローラーガールズ・ダイアリー」で監督デビューを果たし、裏方としての才能も発揮。また、制作会社「Flower Films」を立ち上げてからは、多くのヒット作や、Netflixのシリーズ「サンタクラリータ・ダイエット」(2017-2019年)をプロデュースしました。
私生活では2012年にアートコンサルタントのウィル・コペルマンと結婚し、2人の娘オリーブとフランキーを授かりましたが2016年に離婚。以降も共同育児に力を入れており、母親としての喜びや挑戦についてよく語っています。
また1990年代から継続して自身の経験をつづった書籍を出版。特に、薬物依存からの回復を描いた自伝「ハリウッド・エンジェル:失われた少女時代を乗り越えて」(1991年)や、エッセイ集「Wildflower(原題)」(2015年)は、自身の成長と回復の過程を深く掘り下げた内容です。
トークショーホストとして全米の顔に、新たなフィールドでの活躍

2020年からは、お昼間のトーク番組「The Drew Barrymore Show(原題)」をスタートさせ、有名人ゲストとの率直で軽快な対話や個人的なエピソードを引き出しています。温かく親しみやすい性格という新たに見せた魅力が広く評価され、現在まで5シーズン続く人気番組となっています。
2012年からは自身の化粧品ブランド「Flower Beauty」を立ち上げ、エシカルでありながら手頃な価格で高品質な商品を提供することを目指しています。
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