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“今ではもう忘れ去られた”というイギリス摂政時代のケーキとは……? ジェーン・オースティンやチャールズ・ディケンズの作品にも登場するという“ルウトケーキ”(Rout Cakes)を作ってみる動画がYouTubeに投稿されました。
19世紀イギリスの貴族が食べたルウトケーキとは?
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Tasting History with Max Miller」(@TastingHistory)。歴史的な料理を実際に作り、レシピとともにその料理にまつわるエピソードも紹介しています。
今回作る“ルウトケーキ”は、19世紀に貴族のあいだで開かれていた少し荒々しいホームパーティーで提供されていたもの。ジェーン・オースティンの長編小説『エマ』にも登場しています。そのパーティーは現在の社交パーティーに似ているものの、もっとワイルドで、あまりにも多くの人が招待され、家具を撤去する場合もあるほどの過密状態になったと伝えられています。
このような過酷で混乱さえも起こりそうなパーティーの場で、短時間で作れるメニューとして親しまれていたルウトケーキ。味は濃厚で、乾燥してパサパサしており、コーヒーや紅茶やパーティーで出される飲み物と一緒に味わうとおいしいのだそうです。
忘れ去られたレシピを掘り起こす
このケーキを再現するのに参考にされたのが、1806年に出版されたマリア・ランデル著「A New System of Domestic Cookery」。このレシピをもとにして、240グラムの小麦粉、115グラムの有塩バター、砂糖115グラム、カシス115グラム、卵1個、オレンジブロッサムウォーター小さじ2杯、ローズウォーター小さじ2杯、甘口のシェリー酒かマルムジーのような甘口ワインを大さじ1杯、ブランデーを大さじ1杯を材料として用意しました。
まず大きめのボウルにバターと小麦粉を入れ、手で混ぜます。次に砂糖とカシスを加え、全体をよく混ぜ、卵を加えます。卵が混ざったら、残りの材料を全て加え、生地が固くなるまで混ぜます。

もし生地が固すぎるようなら、シェリー酒か甘口ワイン、ブランデーのいずれかを追加。そして生地をクッキングシートを敷いた天板にスプーンで落として、175℃に予熱したオーブンで15分から17分くらい焼きます。端が茶色になり始めたころにオーブンから取り出したら、きちんと冷まして完成です。

ルウトケーキが完成! お味は?
完成したルウトケーキをいざ実食。食べてみると、とてもすばらしい味だとのこと。水気がないのは確かで、飲み物があった方がおいしく食べられるものの、不愉快な“パサパサ”ではないようです。また濃厚で香りが良く、ほんのりブランデーやオレンジブロッサム、ローズの芳香を感じられると紹介しています。材料さえそろえば短時間で作れそうなところも良いですね。

この動画のコメント欄では「イギリス人でありながらこの“ルウトケーキ”という名前は初めて聞きました」「現代でこれに相当するのはイギリスのロックケーキかバンズかな」「これはおいしそう。いつか作らないといけないな」など、歴史のエピソードや、お菓子の味に興味を示すコメントが寄せられています。19世紀の文学片手に作って食べてみると当時の貴族気分が味わえるかも……?
YouTubeチャンネル「Tasting History with Max Miller」(@TastingHistory)には他にも「中世の人は朝食を食べていたのか?」「4000年前のバビロニアで新年を祝う食事」「1789年のアイスクリームのレシピ」など、料理の歴史的な面に着目した動画が投稿されています。
画像はYouTubeチャンネル「Tasting History with Max Miller」(@TastingHistory)より引用
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