銀座コージーコーナーの期間限定商品「Let's芋ホリデイ」(1998円)がX(Twitter)で注目を集めています。このデコレーションケーキ、切って食べるのではなく、上から土を掘るようにすくうことで、芋掘り気分を楽しめるのです。

埋まった芋をスコップ型スプーンで掘り出す「Let's芋ホリデイ」
Let's芋ホリデイは、コージーコーナーが生ケーキ取り扱い店限定で、11月1日に発売した商品(30日まで販売予定)。文字通り、芋掘り体験の芋畑を、ココアスポンジやさつまいもクリームで表現しています。
ケーキにはスコップ型のスプーンが付属し、天面に刺した状態で提供。外側のフィルムにも、さつまいもやモグラのイラストをプリントするなど、畑の様子を楽しげに演出しています。
食べるときにはフィルムをはがさずに、付属のスピーンで上から畑をほじくるように食べるのが、このケーキの醍醐味。中にはカットしたさつまいもが4つ埋まっていて、収穫体験のような楽しさを味わえます。

Xでは購入した英才(@eisai_kyouiku)さんが紹介したところ、「面白いしおいしそう」「デザインの勝利」と話題に。しゃれの効いたネーミングも好評を博しています。編集部はコージーコーナーを取材し、売れ行きや開発の経緯など詳細を聞きました。
「芋掘りの楽しさ」の表現に試行錯誤
開発の際は、「芋掘りの楽しさをケーキでどう表現するか、試行錯誤を重ねた」と、広報担当者。「リンゴのように木に生っていて、既に目に見えるものを収穫するのではなく、埋まっていて見えない芋を、宝探しのように掘り当てるのが芋掘りの醍醐味」だと考え、4つの芋を位置を変えつつ、バランス良く配置したとのことです。
なお、芋が4つなのは、主に「子どもが2人いる家庭」で楽しむことを想定しての判断。1個掘るだけでは子どもが物足りなさを感じるだろうと考えて、1人2個ずつ掘れるように配慮したそうです。
茶色一辺倒の芋畑を、いかに明るく表現するかも悩み事だったとのこと。試作段階では本当に一面が土だけの地味なもので、ワクワク感がなかったと、担当者は語ります。
そこで追加したのが、前述のイラスト入りフィルム。天面にも、モグラや立て看板などのピックを立て、楽しげな様子を表現したといいます。
スコップにもリユースできる立派なスプーンを用いるなど、細やかな工夫があるとのこと。ケーキ箱から取り出したときの感動や驚きを大切にしたいとの思いから、ロウソクのように別添えにはせず、ケーキに刺さった状態を保つことにこだわったそうです。
しかし、それも最初は搬送テストでスプーンが落ちるトラブルがあり、試行錯誤の連続。改良の末に、工場の製造工程でも取り付けやすく、かつ家庭でも簡単に取り外せる、現在の形に至ったそうです。
Xでの反響については、「投稿と商品への反響の相関は弊社では特定できない」としつつも、「おかげさまで売れ行きは好調です」と担当者。そもそもSNSで話題になることを狙った商品であり、英才さんの投稿以外にも、購入や売り切れの報告が散見されており、「その点においては、社内では手応えを感じています」と語りました。
画像提供:英才(@eisai_kyouiku)さん
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