輪ゴムができあがるまでの一部始終がYouTubeに投稿され、「すごい!」「思ってたより手間かかってる」と話題に。投稿は記事執筆時点で115万回以上再生されています。
投稿したのは、日本のものづくりの製造過程を紹介するYouTubeチャンネル「ジャパニーズインダストリー / Japanese Industry」(@JapaneseIndustry26)。話題の動画では、輪ゴム「オーバンド」を製造する老舗メーカー・共和の工場に潜入しています。
時間も手間もかかる輪ゴム作り
ゴム作りは原料である天然ゴムに薬品を混ぜるところからスタート。天然ゴムの塊と配合材をミキサーに入れ、圧力をかけながらゆっくりと形をほぐしていきます。ある程度やわらかくなったら、ゴムはそのまま巨大なローラーへ移動。人の手で硬さを確認しながら練り続け、ボソボソと硬いゴムをなめらかに整えていきます。

天然ゴムの塊と配合材をミキサーに投入

表面がなめらかなシート状に
全体が均一の硬さになったら、ロール状に切り出して次の工程へ。ゴムに残った異物を取り除いたあと、四角い形状になるよう機械でプレスを加えます。こうしてできあがった約20キロのブロックを、ここから12時間寝かせてじっくり熟成。ここまででかなり手間がかかっていますが、まだまだ完成には程遠いようです。

20キロのブロックを作り12時間熟成
熟成後、2回目の練り作業へ。ゴムに伸縮性が出るよう、硫黄や促進剤を加えながら20分ほど混ぜ込んでいきます。カッターで切って再び練り込む作業を繰り返していくと、黄土色だったゴムはより色濃いキャラメル色へと変化しました。

2度目の練り作業
ふたたびロール状に切り出し、押出機を通してチューブの形を作っていきます。機械から出てきた直後は太さにムラがありますが、熱を加えることで全体がつるんっと整った状態に。加熱によってゴムの弾力性も生まれるといいます。
ようやく完成へ
ゴム作りはいよいよ最終工程へ。できあがったゴム同士がくっつかないよう打ち粉をまぶし、ゴムは切断機へと送られます。このとき、ゴムの幅が規定のサイズになっているか確認をするのですが、担当するのは機械ではなく人の目。工場員さんが定規を片手にもち、目視で幅を計測していきます。

幅の計測は目視で
こうして無事に切断され、私たちが見慣れた輪ゴムがようやく完成。なじみのある茶色と黄色のパッケージに梱包され、人々の手に渡る場所へと出荷されていきました。

見慣れた輪ゴムが完成
世界中から感動の声集まる
普段何気なく使っている輪ゴム。なんとなく「全部機械が作っているんだろうな」と思っていましたが、完成までにここまで人の手が掛けられていたなんて驚きですよね……!
輪ゴム作りの苦労がわかる動画に、コメント欄では「この人達のお陰だなぁ」「あなたの仕事に感謝します」「結構大変そうだな」「輪ゴム、大切にしようと思った」「すごい!」といった声が世界中から寄せられていました。
YouTubeチャンネル「ジャパニーズインダストリー / Japanese Industry」ではこのほかにも、普段は見ることができないものづくりの製造過程を取材・発信しています。
動画提供:ジャパニーズインダストリー / Japanese Industry(@JapaneseIndustry26)
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