ねとらぼ
2025/03/06 10:00(公開)

【アジサイ】春に咲かせたいならやるべき! ある場所をバッサリ切ると…… 「やらねば!」「簡単で助かる」

わかりやすい。

 暖地は待ったなし!? 春前にやっておきたいアジサイの剪定や植え替え方法がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で2万2000回以上再生され、「勉強になりました」「簡単で助かる」「やらねば!」などの声が寄せられています。

《アジサイ春前作業》コンパクトに咲かせる♪アナベル・ノリウツギ剪定/寒肥え・芽出し肥/植え替え/一部土替え/根切り

 動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「ねこひげガーデン」。同チャンネルではガーデニング歴15年・園芸店で働いていたガーデナーのmiyaさんが、季節ごとにやっておきたい作業や自宅の庭づくりに取り組む様子などを発信しています。

 以前は“植えっぱなしOK”の、強くてかわいい宿根草を9つ紹介し、注目を集めました(関連記事)。今回は、春前に終わらせておきたいアジサイのお手入れを紹介します。

advertisement

地植えの「アナベル」をお手入れ

 まずは地植えのアナベルをお手入れします。アジサイの中でも「アナベル」「ノリウツギ」の2種は新枝咲きになるため、この時期までに切り戻し剪定が必要になるとのこと。アジサイは種類によって剪定する時期が異なるため、お手入れをする際は注意した方がよさそうです。

今年は咲かないで終わる
アジサイのお手入れは種類と時期にご注意

 アナベルを大きくしたくない場合は2〜3節くらい残したところで切ると、コンパクトに咲いてくれるとのこと。アナベルは頭が大きいことが多いため、あまり高くすると倒れてしまうことがあるそうです。

大きくしたくない
地植えのアナベルをお手入れします

 切り終わったら株の中にたまっているごみを取り除き、入り組んでいる枝や枯れ込んでいる枝を元から切っておきます。後から芽吹かない枝が見つかった場合は、3月ごろに調整すればいいそうです。

 剪定が終わったら、寒肥を与えていきます。施肥をするときは少し根を切ってあげると、切ったところから新しい根が再生しやすくなるとのこと。miyaさんは今回株周りを3カ所ほど掘り、各穴にスコップ1杯程度の油粕を入れておいたそうです。

各穴スコップ
剪定をして寒肥を与えました
advertisement

鉢植えの「ノリウツギ」をお手入れ

 次は鉢植えのノリウツギのお手入れをしていきます。ノリウツギもアナベルと同じように枝を全体的にざっくりと切ってから、いらなそうな枝や枯れている枝、飛び出た根っこを切っていきます。切ってもいいか自信がない枝がある場合は春まで待ち、そのときに切るかどうか判断してもいいそうです。

この辺りで
お次は鉢植えのノリウツギをお手入れ

 鉢植えは地植えと異なり寒肥は不要ですが、3月ごろに芽出し肥をあげるといいとのこと。最後に腐葉土などでマルチング(地面や土の表面を覆うこと)しておくと、なおいいそうです。

腐葉土などでマルチング
剪定してから芽出し肥をあげました
advertisement

鉢植えの「西洋アジサイ」を植え替える

 続いては、西洋アジサイの植え替えに取り掛かります。この西洋アジサイは2年ほど植え替えをしておらず、2024年はあまり花が咲かなかったのだとか。このままだと今年もあまり咲かない可能性が高いことから、植え替えを行うことにしたそうです。

これたぶん2年くらい
西洋アジサイを植替えます

 まずはアジサイの株を鉢から取り出し、根っこを崩します。このとき、土の表面のあたりが硬くなりがちなので、しっかり崩してあげるといいそうです。また冬の作業であれば根っこを切っても問題ないため、このときに少し根っこを切っておきます。

少し根っこを切っても
冬に作業をするのなら、根を切っても大丈夫とのこと

 アジサイの花の色は、土のpH(酸性度)によって変化することが知られています。植え替えの際に鹿沼土を入れると土質が酸性に傾いてブルーで、有機石灰やもみ殻くん炭を入れると土質がアルカリ性に傾いてピンクで咲きやすくなるそうです。

 鉢に培養土と腐葉土をよく混ぜ込んだ土を入れたら元肥も入れ、直接根に触れないように肥料の上に土をかぶせましょう。そしてアジサイの株を入れ、棒で突きながら土を入れたら水やりを行います。根が見えてきてしまったところがあれば土をかぶせ、これでアジサイの植え替え作業は完了です。

これでアジサイの
植え替えが完了しました

鉢植え・土替えをしないアジサイのお手入れ

 最後は鉢替え・土替えをする予定のないアジサイのお手入れ方法です。まずは鉢の土にシャベルを突っ込み、一部の根を切りながら土をかき出しましょう。

 この作業はぐるりと一周できれば理想ですが、できない場合は3カ所くらい掘って根を切ります。根が伸びるスペースがないと、花が咲かなくなってしまうそうです。

次にこちらは土替えする
土替えや植替えをしないアジサイをお手入れします

 その後は掘った穴に寒肥を入れて、新しい土を補充してあげればお手入れ完了です。アジサイに限らず、落葉樹の剪定、寒肥、植え替えについては、暖地の場合は「待ったなし」で作業を終わらせてあげた方がいいとのこと。「一日も早くダッシュで作業を終わらせましょう!」と、力強く語るmiyaさんなのでした。

根を切るっていうのが
根を切ることがポイントだそうです

「勉強になりました」「簡単で助かりました」の声

 動画には「アジサイの植え替え、勉強になりました。ありがとう」「一部土替えの方法とても参考になりました。大鉢のアジサイの植え替えどうしようかな……と悩んでいたのですが、本日早速やってみました!簡単で助かりました」といった、感謝の声が寄せられています。

 miyaさんはYouTubeチャンネル「ねこひげガーデン」のほか、サブチャンネル「ねこひげセカンドガーデン」やInstagram(@nekohige.garden)でも、宿根草や庭づくりに関する情報を発信しています。

《タイムリミット間近/冬のバラ作業》暖地の方は急いで!いっぱい咲いてバラ栽培が楽になる♪/鉢植え編(植え替え・一部土替え)/庭植え編(植え付け・寒肥え)/花ごころ
《もう耕さなくていい!米ぬかを使った土壌改良》ほぼ0円!土づくり庭の剪定枝でマルチング/善玉菌を増やして病害虫に強い庭作り/有機物マルチ/雑草対策
《2024年 笑い納めw 宿根草総括》今年のbest of 宿根草/2024年お庭総集編/2023年夏〜2024年春に買って植え付けた宿根草&低木のその後/暖地(千葉県山側)

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

関連タグ

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.