ねとらぼ
2025/05/24 18:00(公開)

“死んでいると思った”子猫を山で保護→3日後……激変に「見違えましたね」と反響 その後どうなった?さらに半年後の現在を聞いた

どうなった?

 生きているか分からない子猫を山で保護した……というYouTube動画が話題になり、ねとらぼの記事でも2024年10月に紹介しました(関連記事)。それから子猫はどうなったのか。さらに半年が経過した“現在”を投稿者さんに聞きました。

まだ生きてる?突然道路に猫が倒れていた 連れて帰る気などなかったのに・・
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夫妻が山歩きの帰宅中に見つけた子猫

 投稿者は50歳から山歩きをはじめたという岡山育ち&在住の夫妻。ふたりで写真館「なちゅふぉと」を営んでおり、山歩きの景色や思い出をYouTubeチャンネル「50歳から山歩き」に投稿しています。そんな夫妻がいつも通り山歩きを楽しみ、帰宅する途中で道路に倒れている猫を発見しました。

山で保護した子猫の現在
車で走行中、倒れている猫を発見します
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「もう死んでしまっている」と思った

 最初はもう死んでしまっていると思いましたが、猫が少し動いたことからまだ生きていると気付き、一度山を下りて缶詰などを購入し、やさしく話しかけながら食べさせます。

 子猫はあまりにも状態が悪く、食べ物も受け付けない様子。触った感じは文字通り骨と皮で、このままでは死んでしまうであろう小さな命を放っておくことはできず、病院に連れて行くことにしました。

山で保護した子猫の現在
自力で食べることができないほど衰弱していました

 暴れる元気もなく、寝ているのか死んでしまったのかすら分からない状態の子猫。動物病院で診てもらった結果、4カ月弱の女の子であること、極度の脱水症状を起こしており放っておいたら死んでいた可能性が高いことが判明します。病院では点滴代わりの皮下注射を受けてノミとダニの薬をつけてもらい、自宅に連れ帰ることにしました。

山で保護した子猫の現在
寝ているだけなのか、あるいは……と不安になる姿です

 自宅に神経質な先住猫「ジジ」ちゃんがいるため子猫を連れて帰ることに葛藤があったという夫妻。しかし、自力でごはんを食べることもできない子猫を放っておくことはできなかったといいます。

山で保護した子猫の現在
動く元気もないようです
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涙せずにはいられないつらい“行動”

 ジジちゃんに病気やノミ・ダニがうつってしまう可能性があるため、子猫は借りてきたケージに入ってもらうことに。すると、なんと子猫はトイレの砂を食べはじめてしまいます。慌ててキャットフードをあげると、必死な様子で食べはじめました。治療が功を奏したのか、食欲が出てきたのでしょう。

 このトイレ砂はおからでできているもので、猫が食べても害はありません。しかし食べ物ではないトイレ砂を何度止められても食べようとする様子を見ると、これまでどれだけ過酷な生活をしてきたのか想像がついて、胸が締め付けられるようです。

山で保護した子猫の現在
トイレ砂を食べはじめてしまいました
山で保護した子猫の現在
必死にキャットフードを食べています

保護翌日

 翌日。子猫はしっかりとトイレを使い、立派なウンチをしていました。性格はとても大人しくて触らせてくれるうえ、なでるとぐるぐると喉を鳴らしてくれます。たくさんごはんを食べてお世話をしてもらううち、無表情だった子猫に少しずつ感情や表情が戻ってきました。

山で保護した子猫の現在
お風呂も頑張って

すてきな名前をもらって、もう大丈夫

 その後「ルナ」という名前をつけてもらった子猫は、おなかいっぱいごはんを食べ、体もキレイに洗ってもらい、見違えるほど元気になりました。

 ルナちゃんのその後はInstagram(@nachu_photo)でも公開中。ジジちゃんと仲良くなった時の様子は、別の日のYouTube投稿で見ることができます。

山で保護した子猫の現在
ふわっふわになりました

今はどうしてる? 飼い主夫妻に聞いた

 編集部では、保護からさらに半年以上が経過した現在の様子を飼い主夫妻に聞きました。

―――投稿や記事には大きな反響がありました。反響への感想や印象的なコメントがあれば教えてください

 山のYouTubeをしているので、偶然の出会いをそのまま、ありのまま投稿しましたが、思わぬ程の反響があり驚いています。連れて帰っても亡くなってしまうだろうと思うほどに弱ってましたが、ルナは一生懸命に生きてくれました。怖がりのジジの性格上、受け入れる事は絶対無理だと思ってましたが、ビックリするほどの展開で仲良くなってくれて、お互いなくてはならない存在になりました。ケンカしながらもくっついて、いつも一緒にいます。視聴者の皆様から温かいメッセージを沢山頂き、応援して頂き、見守って頂いたおかげだと思い、とてもありがたいです。

―――ルナちゃんは現在どうしていますか?

 寄生虫が居たり、ジジの受け入れがあったりするまでの5カ月間は、お店で過ごしていました。(寄生虫の問題が解決したり、ジジちゃんと)仲良くなったりしてからは、お店の営業時間は私達やジジとお店で過ごし、夜はみんなで同じ部屋で寝ています。500グラムちょっとだった体もどんどん大きくなり、4.5キロになり、元気で活発な色んな事に興味津々な女の子に成長しました。

―――保護当時を振り返り、印象に残っていることがあれば聞かせてください

 保護当時は、本当にいつ消えるかも分からない命でしたが、こんなにも元気になってくれて良かった。ジジとも仲良くなってくれて、ジジの怖がりの閉ざした性格も変わり、ルナと楽しく過ごしてくれてると思うので、こんな日が来ると思ってなかったのでうれしいです。

 あの日の出会いが、私達にとってもジジにとっても本当に素晴らしいものだったと思います。あの日、あのとき、あの場所を通り、ルナが道路に倒れていてくれて、ありがとうと思います。(ルナは命懸けでしたが……)諦めずに一緒に帰って良かったです。

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