ねとらぼ
2025/08/02 20:15(公開)

「天才的」「真似させて」 家事の“効率大幅アップ”でホテルライクも実現のランドリールーム収納、工夫に称賛

 ランドリールームの間仕切り収納のアイデアがYouTubeで注目を集め、「天才」「真似したい」などの声が寄せられています。

 動画を投稿したのは、5人家族の住む家の情報をYouTubeで発信する「子育て中のおうちと暮らし」(@kosodate_ouchi_kurashi)さん。自宅のランドリールームと脱衣室の間に設置した間仕切り収納について紹介しています。

 きっかけとなったのは、「子育て中のおうちと暮らし」さんの自宅を手掛けた公務店「Gハウス」のルームツアー動画。視聴者からランドリールームの間仕切り収納に「便利だしシステマチック」「素敵な家事動線」と大きな反響があったため、かかった費用や実際の使い勝手について動画で解説しています。

 動画では「ランドリールームの間仕切り収納の概要」「間仕切り収納のメリット・デメリット」「間仕切り収納作成の依頼方法」「こだわったポイント」「改善したいポイント」を忌憚なく話しています。

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ランドリールームの間仕切り収納の概要

 「子育て中のおうちと暮らし」さんのランドリールームは、家族の衣類を入れるファミリークローゼットと一体化した約7帖。洗濯・乾燥済みの服は間仕切り収納やファミリークローゼットに収納します。

間仕切り収納のあるランドリールーム
間仕切り収納のあるランドリールーム。奥にはファミリークローゼットが

 間仕切り収納の向こう側は脱衣室で、洗濯済みの服を収納棚にしまうと反対側の脱衣室から取ることができ、脱衣室で脱いだ服を間仕切り収納の洗濯かごに入れるとランドリールーム側から回収できます。

 このような設計になっていることについて、「洗濯や収納の効率は大幅にアップ。脱衣室とランドリールームを棚を使って分けることで、各部屋の役割をはっきり分けつつも、収納を共有することで日常の動線が効率化された」と語ります。

脱衣室とランドリールームで収納を共有
向こう側の脱衣室で、ランドリールームで洗濯した衣類やタオルが取り出せます
脱衣室から洗濯カゴに入れたタオルはランドリールームから回収可能
脱衣室から洗濯カゴに入れたタオルはランドリールームから回収可能
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間仕切り収納のメリット・デメリット

 動画では間仕切り収納を導入したメリット・デメリットがそれぞれ4つずつあげられています。

 メリットの1つ目は脱衣室をすっきりさせられた点。ホテルライクな家を目指していたので見た目も重要です。2つ目は脱衣室を間仕切り収納で独立させたので、入浴中の家族がいても洗濯できること。

ホテルライクな脱衣室
「脱衣室に洗濯物や洗濯機がなくなることでシンプルで清潔感のある空間」になったとのことです。

 3つ目は圧倒的な収納量。服だけではなく洗剤など必要なものを十分にしまえます。4つ目はタオルのローテーションが良い点。ランドリールームで洗い終えたタオルを奥から入れると、脱衣所では手前に入っているタオルほど以前に洗濯したものになり、同じタオルばかり使うことを防げます。

 メリットだけでなくデメリットも。1つ目は「お金がかかる点」で、費用は66万円でした。2つ目は洗濯物を収納棚に入れておかないと脱衣室から取り出せないこと。洗い終えた服を洗濯物をたたむ台に放置すると、脱衣室で「服がない」とランドリールームまで取りに行く事態に。

ランドリールームから間仕切り収納に衣類を入れないと、脱衣室から取れません
ランドリールームから間仕切り収納に衣類を入れないと脱衣室から取れないという「デメリット」は、ある程度の服やタイルとストックとして棚に用意して対策

 3つ目は脱衣室とランドリールームを直接行き来できないことで、4つ目は脱衣所に洗濯機がないので脱いだ服をすぐに洗濯できない点だそうです。

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間仕切り収納作成の依頼方法

 間仕切り収納は造作家具屋さんに作って取りつけてもらったそうで、動画ではどのように依頼したかについても説明。

 まず、ランドリールームに間仕切り収納を採用しているInstagramの写真を見せてイメージを共有し、自分で描いた図面でこだわっているポイントを伝えて「できること」「できないこと」をすり合わせたといいます。その経験から「この動画を造作家具屋さんに見せて、一部修正したいポイント、こだわりたいポイントを伝えてもらえたら」と提案しています。

「子育て中のおうちと暮らし」さんが描いた図
造作家具屋さんとの意見のすり合わせで使った図

こだわったポイントと改善したいポイント

 造作家具屋さんに、特にこだわって依頼したポイントが5つあるとのこと。

 1つ目は底板はなくすこと。棚に収納する洗濯かごをキャスターで動かせるように底板をなくしたかったそうですが、安全性を考慮し洗濯かごを入れる部分以外には底板をつけました。2つ目は棚の横幅。衣類を収納するニトリの「収納ボックス横型ハーフRT01」を2つ並べて置いても、脱衣室側の扉の蝶番に引っかからないよう、内寸幅を56センチにしてもらいました。

洗濯かごをキャスター付きにしたいため、その部分の底板はナシ
洗濯かごは子ども用、大人用、おしゃれ着で分けられているそうです

 3つ目は固定棚の高さ。ほとんどが可動棚の間仕切り収納ですが、強度の問題でいくつかを固定棚にする必要がありました。そこで、入り口側でスティック型掃除機を入れる棚の上部を出し入れしやすい高さに固定しました。そうしたことで、掃除機は脱衣室側からもランドリールーム側からもスムーズに取り出せます。

固定棚の下にはスティック型掃除機
脱衣室からも、ランドリールームからも取り出せます。経験を踏まえて、「あらかじめ入れるものが決まっている場合は、固定棚の高さを指定しておくことをおおススメします」と語ります

 4つ目は洗濯かごを入れるスペースの確保。楽天で購入したキャスター付きのかごが収まり、脱衣所で脱いだ服がかごの中に入るようなスペースを作りました。5つ目は脱衣室側の扉に取っ手やノブを付けず、押すと開くプッシュプル式にしたこと。見た目のためだけでなく、肌が擦れてけがをするのを防ぐためだそうです。

 一方で、改善したいポイントも。1点目は間仕切り収納と壁の間にわずかに隙間があること。理由は横幅ぴったりに作ってもらいたいと伝えきれなかったのと、工場で作り現地で組み立てるので隙間なく造作できなかったなどがあるそうです。

 2点目は脱衣室にあるエアコン付近の扉が、エアコンにぶつかるため開けられないこと。洗剤を収納してランドリールーム側からだけ使用しています。

 とはいえ、使い勝手は非常によく、家族は満足しているとのこと。動画は「脱衣室をすっきりさせたい、脱衣室を独立させたい、収納量をしっかり確保したいといった方にはおすすめです」といった言葉でしめくくられていました。

「うちもこのようにしたい」設計士に動画を見せた人も

 動画を見た人からは、「これは天才的だわ。ウチはリノベーション住宅なのでちょっと厳しいですが参考というか憧れとさせて頂きます」「是非とも私も真似させて頂ければと思ってます」「お家の設計をしてる時にこの動画を見つけました!! すごい!! と感動してうちも急きょ変えてこのようにしたいと動画を設計士さんに観てもらいました!!」などの声が寄せられていました。

 「子育て中のおうちと暮らし」さんは、30代夫婦と子ども3人、合わせて5人の生活から得た経験をもとに、「大変な子育て中でも快適に楽しく生活できる家づくりや収納アイデア」をテーマに、住まいに関する情報を発信しています。

動画提供:「子育て中のおうちと暮らし」(@kosodate_ouchi_kurashi)さん

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