ねとらぼ
2025/08/05 20:15(公開)

家具を置いても部屋が整わない……その“思わぬ原因”は? プロが教える「普通の家を美しく」する方法が目からウロコ

 家具やインテリアを置いても部屋が整わない、そんな悩みの思わぬ原因は……“床”!? インテリアの悩みを解決法を解説する動画が、分かりやすくてためになります。

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「家具を選ぶ前に整えておきたい土台」

 動画を投稿したのは、インテリアブランドの「Re:CENO」(リセノ)。家具選びやレイアウトなどのノウハウについてYouTubeで発信しています。

 注目の動画は、同ブランドが「センスのいらないインテリアのセオリー」を解説する講座シリーズの一環。「床色で、お部屋の印象を整える。」をテーマに、Re:CENOインテリア編集部の武尾さんが、賃貸でも可能な床の色の整え方について解説しています。

床の色は部屋全体の印象を左右
床の色は部屋全体の印象を左右

 床の色は、部屋全体の印象を左右するため、家具を選ぶ前に整えておきたい土台といいます。部屋の中で一番面積が広く、常に視界に入るベースの色だからです。床が空間のトーンを握っているため、「明るい部屋がいいのに床が濃くて重たい」といった悩みをよく耳にすると武尾さん。

床が濃くて重たくても……
床が濃くて重たくても……
ラグで印象を変えられる
ラグで印象を明るく変えられる
テカリが気になる床をナチュラルテイストの家具と合わせたいときは……
テカリが気になる床をナチュラルテイストの家具と合わせたいときは……
カーペットで床をナチュラルな色味に
カーペットで床をナチュラルな色味に近づけると空間に一体感
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2つの系統の床色

 床色には大きく分けて、白や黒、グレーのような「無彩色」、土や植物など自然の中にある色「アースカラー」の2つの系統があり、どちらを選ぶかで部屋の印象が大きく変わります。

床色の2つの系統
床色の2つの系統

 無彩色は主張が少なくすっきり整った印象で、「モダン」「上質」といった印象を作るのに適しています。白やグレーのような明るい色は部屋を広く見せる効果も。例えばグレーの床に白い壁を合わせるとホテルのような洗練された雰囲気に。

 アースカラーはナチュラル、ベージュ、ブラウンなど温かみのある色味でフローリングも含まれます。部屋に落ち着く雰囲気や柔らかく温かみのある印象を与えます。

 自分の好みや目指したい空間に合わせてベースを決めるよう武尾さんはアドバイスしています。

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色の割合で印象が決まる

 部屋の中でどちらの色が比率が高いか、という「カラー優位」で部屋全体の印象が変わります。アースカラーが多い「アースカラー優位」な部屋、例えば、フローリングの床に木製家具、ベージュやブラウンのラグやクッションを配した部屋は全体的に暖かくて優しい印象。「無彩色優位」な部屋、例えばグレーの床に白や黒の家具、ガラスや金属の小物を配した部屋は全体的にすっきりしたモダンな雰囲気。

アースカラー優位の例
アースカラー優位な部屋の例
無彩色優位の例
無彩色優位な部屋の例

 カラー優位の考えは、家具やカーテンの選び方やアートやラグの組み合わせ方などスタイリング全体にも影響するため、家具を選び始める前に目指す印象に合わせてどちらの色を増やすかという視点を持つことが重要だといいます。

床色の印象は変えられる

 今住んでいる家の床色が理想と違う場合でも、「カーペットを敷き詰める」「大判のラグを敷く」という方法で変えられます。特にワンルームなど小さな部屋はラグ1枚で大きく印象を変えられるし、少し雰囲気や印象を調整することもできます。

 床は家具より先に空間の印象を決める背景。だからこそ家具を選び始める前に床の色が目指すスタイルと合っているかを見つめ直すのが大切だと武尾さんは締めくくり、実際の家を題材にスタイリングの例を紹介。

実際の家を整えてみる

 題材となっているのは、モダンヴィンテージなスタイルを目指す2階建ての一軒家。まずは17畳のリビングダイニングはフローリングを生かして、アースカラー優位で整えます。ダイニングはフローリングをそのままに木製家具を配置し、リビングは大判ラグで木目の主張を和らげて落ち着いた雰囲気に。リビングとダイニングの間に緩やかな境界も生まれてメリハリができます。同じ部屋に無彩色のカーペットを敷き詰めた「無彩色優位」の例も見せており、こちらは空間が引き締まって洗練された雰囲気になっています。

アースカラー優位のリビングダイニング
アースカラー優位のリビングダイニング(3Dパース)
無彩色優位で整えた場合
無彩色優位で整えた場合(3Dパース)

 疲れを癒やす寝室は落ち着いた無彩色優位の空間に。寝室は朝ベッドから降りたときの感触や音への配慮からカーペットを敷き詰めます。実際にプラチナカラーのタイルカーペットをフローリングに敷き詰めると、それだけで印象がガラッと変わるのが分かります。

落ち着きのある無彩色優位の寝室
落ち着きのある無彩色優位の寝室

「とても分かりやすくて、参考になりました!」

 授業だけではなくビフォーアフターの画像や実践で解説する動画には、「とても分かりやすくて、参考になりました!」などの声が寄せられています。

 この動画はRe:CENOがYouTubeで展開中の「センスのいらないインテリア講座」の「Day1」。同ブランドが10年以上かけて体系化したインテリアのセオリーを解説するシリーズで、部屋づくりの「楽しみ方」や好みのインテリアスタイルの見つけ方など基本をまとめた「Day0」を皮切りに、部屋を広く見せるコツ、家具のレイアウトのポイントなどを授業と実践で解説していきます(全22回予定)。

「センスのいらないインテリア」基礎が分かるDay0
「センスのいらないインテリア」部屋を広く見せるコツが分かるDay2

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