2025/08/31 10:00（公開） 
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部屋探しサイト「いい部屋ネット」で知られる不動産会社「大東建託」が、2025年の「街の住みここち」「住みたい街」のランキングを発表しました。
現在住んでいる街の住みここちと、住んでみたい街を調査
調査は全国47都道府県に住む20歳以上の男女を対象にインターネットで実施されました。現在住んでいる街（自治体）に対する評価の「住みここちランキング2025」は、2021年から2025年までの回答を累積して集計しています（各自治体の回答者の累積人数が50人未満の場合は2020年、2019年の回答を一部使用）。
「住みたい街（全国）ランキング2025」は、今住んでいる都道府県や都市圏（東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県は首都圏、愛知県・岐阜県・三重県は東海圏、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県は関西圏）を除いて2025年の回答を集計しています。
連続首位の「街の住みここちランキング」、不動の人気の「住みたい街（全国）ランキング」
「街の住みここちランキング」でトップとなった自治体は「北海道上川郡東川町」で、2024年に続き首位となりました。2位の東京都中央区も2年連続の2位です。
10位以内には順位を上げた自治体もあり、3位の「愛知県長久手市」は昨年5位、6位の「沖縄県中頭郡北谷町」は昨年21位から大きくジャンプアップ、9位の「神奈川県横浜市都筑区」は昨年13位でした。
一方、「住みたい街」の1位は「福岡県福岡市」。6年連続のトップです。2位の「沖縄県那覇市」、3位の「神奈川県横浜市」は5年連続同じ順位、4位の「宮城県仙台市」は6年連続、5位の「北海道札幌市」は2年連続同じ順位です。
多くの人が住みたいと憧れる街は、定番化しているのかもしれません。
街の住みここち（自治体）ランキング2025＜全国版＞1位 北海道上川郡東川町
北海道上川郡東川町は北海道のほぼ中央にあり、大雪山国立公園の一部で、北海道最高峰の旭岳のふもとにある町です。
調査の企画や設問の設計、結果の分析を行った宗健（そう たけし）教授は「全戸が豊かな地下水で生活する、全国でも珍しい上水道がない町です。景観条例を制定し、子育て・起業化支援や『写真文化首都』として写真文化を通じたイベントや国際交流に力を入れるなど独自の町づくりを推進、ひがしかわ株主制度を利用して、東川町を体感した移住者も多い地域です」と解説しています。
居住者からは「街灯がたくさんあり、夜でも散歩しやすい。都会でもなく、田舎でもなく丁度良い」「住んでる街の名前を言うと『いい街ですね』と言われることが多い」「自然と地産地消の努力と地域活性化のための発信力」などの声がありました。
2位 東京都中央区
東京23区の中央にあり、隣の千代田区や港区とあわせて「都心3区」と呼ばれています。宗健教授によると、「銀座や日本橋など全国的にも有名な商業中心地がある一方、月島や人形町など下町風情が残る街もある、東京都を代表するエリアのひとつです。また、臨海部の勝どきや晴海周辺は都心部再開発などにより大規模マンションが多くあり、『親しみやすさ』や『交通利便性』など多くの因子別項目でも高評価です」とのこと。
居住者からは「歩道が広く、段差や坂が少ない。住民が比較的若く、街に活気がある。スーパーが多く、遅くまで買い物ができる」「街に賑わいがあり、交通も便利。歴史もある」「新幹線、空港などへのアクセスが良い。徒歩圏内に生活、娯楽に必要なものが揃っていて、車がいらない」とのコメントがありました。
3位 愛知県長久手市
2012年、人口増加に伴い愛知郡長久手町から長久手市になりました。宗健教授は「県の北西部に位置し、名古屋市、尾張旭市、瀬戸市、豊田市、日進市と隣接しています。名古屋市のベッドタウンとして発展、全国で一番住民の平均年齢が若い街として有名です。リニモ沿線には、イオンモールやIKEAなどの大型商業施設もある、買い物にも便利な街です」と解説。
居住者は「落ち着いた雰囲気。治安の良さ。ある程度歩けばスーパーも複数選べる。病院も個人向けがいろいろある」 「公共交通機関の充実。深夜でも出歩ける治安のよさ」「生活するのに必要なお店等がそろっている」「静かで上品な街並み」が街の魅力だとコメントしています。
「住みたい街ランキング＜全国版＞2005」
6年連続1位の福岡県福岡市は九州エリアと山口県の居住者から、また6年連続4位の宮城県仙台市は、昨年から東北エリアからの支持が強い傾向にあります。
回答者が「住みたい街」を支持した理由は何なのでしょうか。5位までを取り上げます。
利便性や食、街や人の雰囲気などが決め手に
1位の「福岡県福岡市」を支持した人からは、「交通の便が良い。博物館や美術館など近くにあり、手軽に鑑賞出来る」「交通アクセスもよく、商業施設も多い。空港も近いから」「美味しいものが多く、都会でもあり、自然も近くにある」「適度に都会で、自然もあり、食べ物が美味しい」などのコメントが。「住んでいたことがあり、とても便利だし楽しいし大好きだったから」と実感のこもった声もありました。
2位の「沖縄県那覇市」を支持した理由として「気候がよく、地元民の方々が優しいから」「何度も行っている好きな街だから」「商業施設が揃っている」という魅力に加え、「リゾート地でのんびりと暮らしたいたい」「観光で行って気に入ったから」など、観光地としての評価から来るものもありました。
3位の「神奈川県横浜市」では、「以前住んでいたことがあり、住みやすかったから」「昔住んでいて、地域のコミュニティがよかった」と住んだことのある人や、「イベントでよく行く。街がきれいで憧れる」「以前訪れたとき、街の雰囲気が気に入ったから」と訪れたことのある人からのコメントが目立ちました。
また、「都心にも行きやすく、遊ぶところもたくさんあっていい」と首都圏ならではのコメントもありました。
4位「宮城県仙台市」を選んだ理由には、「以前学校に通っていて、素朴ながらも活気があって良い街だと思ったから」「過去に住んだことがあり、綺麗な街でとても気に入ってるため」「風光明媚で気候も良く、食べ物がおいしく人情が厚い」「お店が多く繁盛していて、観光スポットや街の雰囲気が好きだから」と街や人の雰囲気の良さへの評価が目立ちました。
もちろん、「買い物も便利だし、病院もあるので高齢となっても生活しやすそう」と利便性の高さを評価するコメントもありました。
5位「北海道札幌市」では、「近場で何でもあるから。地下鉄や徒歩で移動ができる」「中心部に近く便利、病院や商業施設が充実していて日常生活に困らない」と利便性を挙げる人や、「普段は都市部で便利な生活をし、休日は気軽に北海道内をツーリングに行きたい」と街の長所を生かしながら楽しく過ごすことをイメージする人がいました。
「家族がおり、生まれ育った場所のため住み慣れていて愛着がある。程よく都会で程よく田舎だから」「以前住んでいたことがあり、土地勘もあるし住みやすかったから」という理由を挙げる人も。一度住んだら戻ってきたくなる街であることもうかがえます。
住みここちランキング1～250位
