ねとらぼ
2025/08/31 20:15(公開)

悩む人が多い“押し入れ”収納…… 収納のプロによる子ども3人、5人家族の押し入れ活用術が「すごい~!」「参考になります」

 たくさんものがしまえそうなのに、整理できていなかったり、奥からものが出しづらかったりと、思いのほか活用が難しい収納「押し入れ」。整理収納アドバイザーが自宅の押し入れ活用術を動画で公開し、「参考になる」などの声が寄せられています。

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整理収納アドバイザーの押し入れを披露

 動画を投稿したのは整理収納アドバイザーであり、防災士でもあるtakaさん。3人の子ども(息子2人・娘1人)を3LDKの分譲マンションで育てながら、無理なくできる片付けなどをYouTubeチャンネル「つづく、暮らし taka」で発信しています。

 takaさんが1800時間以上お片付けサポートをしてきた中で(2024年12月時点)、押入れを活用できないと悩む人が多かったことを受けて、今回の動画では、押し入れ収納のポイントや、意外な活用方法を紹介しています。

 DIYで手を加えているため「“一般的な形”とは少し異なる部分もあります」と前置きをした上で、takaさんは自宅のリビング横の和室にある押し入れを見せてくれました。

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季節ものの収納は兼用

 まずは上段(天袋)。左側は寝具類の収納スペースで、家族の薄手布団と敷布団、敷毛布をそれぞれをIKEAの「スクッブ」という収納ケース3つに分けて入れて収納。

押し入れは奥の和室にあります
押し入れは、リビング横(画面では奥)の和室(カーペットがかかっていて畳は見えない)

 さらに無印良品の「ポリエステル麻 ソフトボックス 衣装ケース 大」2つにタオルケットを収納しており(動画は夏の前に公開されたもの)、夏にはブランケットを入れるそうです。

 その理由をtakaさんは「使う期間が季節ではっきり分かれるものは、一方を使うタイミングでもう一方をしまうという具合に収納用品を兼用すると1年中スペースを有効に使えて、収納品も買いたさずに済む」と説明。省スペース&節約のためのようです。

赤いタグは、入れるもので兼用する収納に、何と何を入れるか示しています
左端の3つのケースには家族の薄手布団と敷布団、敷毛布、右隣のケースには、冬期にタオルケット、夏期にはブランケットを入れています。兼用して使う収納には、何と何を入れるかを示す赤いタグが下がっています

 右側には季節家電と雛人形を収納。季節家電も夏と冬で使う期間が分かれるので、加湿器を収納ケースにしまうタイミングで扇風機を出し、夏が終わって扇風機をしまうタイミングでまた加湿器を出すという流れを繰り返しています。

右側はシーズンごとに活躍するものが入っているスペース
こちらはシーズンごとに活躍するものが入っているスペース
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取り出しやすさ、しまいやすさにもメリハリを

 中段は両サイドを収納スペースとして使っています。右側には引き出し型の衣装ケース4つを重ねたものを2列に並べて、家族5人分の季節外の洋服をまとめて入れています。ここも衣替えのタイミングで服を入れ替えます。

 「衣替えをする時は引き出しごと出して中身を入れ替えるので、目線の高さなどは気にせずスペース全体に引き出しを設置しています」とtakaさん。頻繁に使う収納ではないので、取り出しやすさや見やすさは、あまり重要ではないようです。

季節外の洋服を入れるスペース
中段は左から子どものおもちゃなどの収納、子どもの「おこもり」空間、季節外の洋服

 左側はDIYで小上がりのような小さな空間を作っており、ライトを設置して子どもたちが読書したり動画を見たりできる「おこもり」空間になっているそうです。左端は収納スペースになっていて、カゴやカラーボックス、キャリーボックスなどを使って、子どもたちの残しておきたいおもちゃやカードゲーム、アルバムなどを収納しています。カードゲームの中でも、ポケモンカードは一時期、管理に悩むほど増えたそうですが、これも収納で解決。

 「無印良品の『再生ポリプロピレン入り収納キャリーボックス・ワイド』で収納するようにしたら、子どもたちがラクに管理できるようになりました」とのことで、仕切りのある収納にしまうように、子どもが自分で片付けられるようにするのもコツのようです。

無印用品の「再生ポリプロピレン入り収納キャリーボックス・ワイド」
仕切りごとにカードをカテゴリー分けし、仕切りに分類をプリントしたシールを貼って、子どもが整理整頓しやすくしています

「おっくう」に感じないように、出す場所の近くに収納

 押入れ下段も収納スペースと「こもれる」スペースに分けられています。カーテンで隠している収納スペースでは、引き出し式の収納ボックスを3段に重ね、一番上には洗い替えのシーツなどを、下2つの引き出しには子どもたちの学校関連の洋服をしまっています。

 使わないときは畳んで保管するカーディガンや、たまに持っていく柔道着など、めったに着ないものの上段の季節家電や中段の季節外の服よりは使用頻度が高いものが入っているので、カーテンをめくれば子どもでも取り出せるようになっています。

こちらも子どもが出し入れしやすい収納

 3段ボックスの左側には長男の防災リュック、そして奥には段ボール製収納ボックスを4つ重ねて収納。4つのうちの1つにはイベント飾りをまとめて入れています。シーズンが来るとリビングに出すので、なるべく近くの部屋にしまっているとのこと。

 「以前は玄関の部屋に収納していたんですけども、少し遠いだけで飾る・しまうのハードルが今より高かったように感じます」と、タイミングが来たとき、出すのがおっくうに感じないように収納場所を工夫しているようです。

 残り3つのボックスには、子どもが作った工作の立体作品や、アルバム、記念品など、思い出が詰まった品々が。「将来子どもたちが家を出る時に、必要なら持たせようと思っているので、彼らが負担にならないサイズを選んでかつ普段からラクに出し入れできる場所に収納することにしました」(takaさん)。収納にも愛情を感じますね。

 下段の右側には電子ピアノが置いてあり、たまに娘がこもって弾くことがあるそうです。ピアノの下には背の低い3段の引き出しを置き、卓上ゲームやピアノの楽譜を収納しています。引き出しの隣にはカゴを置いてあり、和室で息子たちが使うトレーニンググッズが入っています。

娘がこもって演奏
演奏に集中できそうなスペース

奥行きがある空間をどう生かすか

 最後のまとめで「押入れは収納できるスペースは大きいんですけども、奥行きがあって活用するのが難しい場所だなと感じます」とtakaさん。

 空間を手前と奥で分けて使うこともできますが、そうすると奥のものを取る時に毎回“手前のものをどかす”手間が発生し、奥のものを使わなくなったり、手前にものを積んでしまったりしまいがちになるといいます。

 そんな状況を踏まえて、takaさんは「収納するものにもよりますが、奥行きのあるケースや収納用品を使ってまるっと引き出せる・見える仕組みを作ると空間を有効に使いつつものの管理が楽になります」とアドバイス。さらに、収納に使いにくいところは「こもれる」空間にするという、意外な活用方法も提案しています。

どの場所で何をして過ごしたいか、どう収納しやすく置くのか

 動画には「takaさん宅の押し入れ収納! 上手に活用されててすごい~!」「今回も参考になります」「押入れ収納のやり方を探していてこちらの動画にたどり着きました! とても綺麗に整理整頓されていて大変参考になります」「改めて、自宅空間のどの場所で何をして過ごしたいから、どのように収納しやすく置くのかということに気づけました」などのコメントが寄せられていました。

 takaさんは整理整頓や防災などについてYouTubeInstagramブログホームページで発信。片づけについての相談や、依頼者と一緒に片づけるサービスなども提供しています。

動画提供:takaさんのYouTubeチャンネル「つづく、暮らし taka

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動画提供:YouTubeチャンネル「つづく、暮らし taka

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