次回のラインアップが発表されるいなや、すぐに注目の的になるマクドナルド「ハッピーセットのおもちゃ」。しかし、相次ぐ人気作とのコラボレーションに、早朝からの店舗への行列、ドライブスルーに並ぶ車による渋滞、商品の買い占めやフリマサービスへの転売、食品の廃棄など、多岐にわたる問題に見舞われました。

 この記事では、2025年4月から8月までのマクドナルド・ハッピーセットにまつわる騒動をあらためて振り返ります。

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マクドナルド、「ちいかわ&マイクラ」ハッピーセット→即日売り切れの店舗も…… 対策とるもフリマサイトに転売「早速転売ヤーの餌食に」

 5月16日からスタートした、『ちいかわ』「Minecraft」とのコラボレーション。人気の2作が同時に登場すること、ちいかわのキャラクターたちがマクドナルドの店員に扮したオリジナルのおもちゃに期待が集まっていることなどから、販売前から早期売り切れや転売に関しての不安の声があがっていました。

 事前に「2種あわせて、おひとりさま4セット」の販売制限も発表されていましたが、販売スタートの16日早朝から店舗には客が殺到しました。行列や混雑、即日売り切れる店舗も出てくるなど、現場が混乱の渦に。

 くわえて、フリマサービスには続々とおもちゃが出品され、対策も功を奏さない結果となりました。

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マクドナルド、ハッピーセットの「早期終了」を発表 横行する転売――モラルのない行動に第2弾販売への不安広まる

 16日金曜日にスタートした『ちいかわ』「Minecraft」コラボは、週末にさらに過熱。18日には公式サイトに「早期販売終了のお知らせ」が掲載されました。横行する転売などのモラルの無い行為に、翌週23日からスタート予定の第2弾の販売に関しても、同様の事態を懸念する声が集まりました。

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「買える気がしない」 マクドナルド、8月8日スタートのハッピーセットに“販売個数制限”→一定の評価も「制限緩すぎ」「1人1セットで」

 5月の騒動から3カ月後――8月8日からはこちらも人気の高い「ポケットモンスター」とのコラボレーションが始まると発表。

 8月9日~11日の3日間限定でポケモンのハッピーセット購入者には、マクドナルドオリジナルの「ポケモンカード(ポケカ)」がもらえるキャンペーンも実施。人気が集中しそうなこの3日間に対し、公式サイトでは“おひとりさま5セットまで”個数制限を発表。

 しかし、実際には『ちいかわ』時を上回る混雑と混乱が発生。即日売り切れる店舗もみられ、転売や食品の廃棄など世間をにぎわす騒動に発展。これをうけマクドナルドは公式サイトに謝罪文と今後の対策を発表しました。さらに8月29日からスタート予定だった「ワンピースカード」を見送り、また絵本「シナモロール」も9月12日へ延期しています。

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今後のハッピーセットに注目

 1987年に「お子さまセット」として販売開始して以来、“子どものため”ひいては“家族のため”のメニューであったハッピーセット。昨今のおもちゃへの過熱ぶりは、子どもたちの手に希望のおもちゃが渡ることが難しくなっているだけでなく、おもちゃだけを目当てにした購入者の食品の廃棄等の由々しき事態を引き起こしています。

 マクドナルドは人気コンテンツとのコラボレーションを続けていくのか、販売方法や転売対策はどのように見直していくのか、今後の動向に注目が集まっています。