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おしゃれな家具をそろえてもテレビが悪目立ちしてしまう……インテリアの悩みをプロが解決する動画が「参考になりました!」と好評です。
プロのコーディネート対決で悩みを解決
動画を投稿したのはインテリアブランドの「Re:CENO」。YouTubeチャンネル(@ReCENOinterior)ではお部屋のコーディネート術などのコンテンツを発信しています。
この動画は、「VSインテリア」として、同ブランドのバイヤー、大場さんと加藤さんの2人が課題に沿って、ぞれぞれ個性を生かしてお部屋をコーディネートし、そのテクニックを解説することで対決するという企画。
今回の課題は「約10畳のLDKで、ソファで映画や動画を楽しむライフスタイル」を想定し、目立つ場所にテレビが置かれていてもステキにコーディネートするというもの。リビングにはソファやキャビネット、テレビボードなど一通りの家具が用意されています。
テレビの四角さを空間になじませる
まずは大場さんのコーディネート。テレビは黒くて大きく、また直線的で四角いから目立つため、テレビの四角さを空間になじませるのが効果的なアプローチだとしています。テレビボードを飾るだけでなく、テレビボードの周囲や部屋全体を使ってテレビをなじませていきます。
できあがったコーディネートでは、テレビの横にテーブルライト、フォトフレームとオブジェの組み合わせ、テレビボードのサイドに植物やスツールを配置し、床にはラグマット、キャビネットやサイドテーブルにも小物やアートを置いています。「大きな三角形でテレビをフォーカルポイント(よく目に入る場所、見どころ)に」「テレビを中和する素材感コーデ」がテーマとのこと。
「三角形」を作る
テレビの両サイドをディスプレイすると、テレビから目線をそらすだけでなく、テレビを含めて三角構図(高さの異なる3つのアイテムを使って、三角形をつくるディスプレイ手法)を作る効果もあります。テーブルライトはテレビ横に飾るのにちょうどいい大きさのものが多く、一つでもさまになるのでお勧めといいます。
反対側にはサイズ違いのフォトフレーム2つとオブジェを配置。この3つのアイテム自体も小さな三角構図を作っています。真鍮のフォトフレームに対しオブジェだけ陶器と、異なる素材を使う「外し」のテクニックを使うとより上級者に見えるのだとか。
さらにテレビボードの横にテレビより背の高いものを取り入れて、より大きな三角形を作ります。左側には高さが出しやすく、複雑な形でテレビの存在感を和らげるシンボルツリーを、反対側にはテレビより高い場所に掛けられる時計と、時計だけだと高低差がありすぎるのでスツールと植物の組み合わせを配置。時計は円形で、テレビの角の立った印象を和らげる効果もあります。
こうしてテレビを大きな三角形の中に組み込むことで フォーカルポイントに変えられると大場さん。また複数の三角形を組み合わせることでよりプロっぽく仕上がるといいます。
「素材感」で中和
さらに、テレビの無機質さを中和する素材感のあるアイテムを部屋の各所にちりばめています。ラグマットは面積が大きく効果が大きいアイテムのため、素材感の強いジュートのものを選択し、ソファーには素材感のあるブランケットやクッションを配置。またレピテーション(同じ素材や形のものを繰り返し取り入れるテクニック)として、キャビネットやサイドテーブルにも植物を。ヴィンテージ感のあるアイテムなども複数取り入れてレピテーションしています。
テレビのある空間はシンプルなインテリアで固めず、素材感を入れることでステキな空間になると解説しています。
テレビの“黒”に着目
加藤さんはテレビの「黒」に注目してなじませるコーディネートを選択。また、テレビボードの上の飾り方が分からないという声をお客さんからよく聞くので、その点についても解説するといいます。
完成したコーディネートは、テレビのサイドにテーブルライトとフラワーベース、テレビボードのサイドには背の高い植物とフロアライトを配し、床にはラグマットにスツール、キャビネットにはアートや植物、小物などを置いています。テーマは「黒のレピテーション」と「無彩色で作るモダンミックス」。
黒をちりばめてなじませる
壁に掛けた時計、スツールの座面、フロアライトの支柱、アート、ソファのクッションなど各所に黒の要素をちりばめたコーディネートは、「レピテーション」の手法で黒いテレビの存在感をなじませています。黒が増えすぎると部屋が重たく見えるので照明や雑貨で取り入れるのが程よいそうです。
また黒を多く取り入れることで部屋に「無彩色」(白や黒、グレーなど色味のない色)が多くなるので、無彩色と相性のいい「モダンスタイル」(シンプルで洗練されたインテリアスタイル)を採用。モダンスタイルの特徴「無彩色」「線の細いもの」「金属素材」を意識して整えています。
「ステージング」「コントラスト」を活用
テレビのサイドには、家電感の強いテレビの印象を和らげる効果のあるフラワーベースを配置。また、隣り合うアイテムは高低差が出過ぎない方が良いため、大きさもちょうどよいのだとか。
反対側にはモダンスタイルを意識して、メタル風のテーブルライトを置いています。テーブルライトは高さがあるのでテレビの横にはぴったりのアイテムですが、選んだライトは少し小ぶりなため、重ねた本の上に置いて高さを出しています。「ステージング」と呼ばれるテクニックで、重ねた本やトレーをステージに見立ててものを載せて飾ることで、高さを出せるほか、小物をまとまって見せる効果があります。小さな雑貨をたくさん飾るとバラバラの印象になりがちなので、大きさのあるものを飾るか、まとまりに見えるように組み合わせて飾るのがポイントだそうです。
テレビボードの横には大きな植物。フラワーベースと同様にテレビの存在感をなじませる効果や、部屋の「角」の緊張感を和らげる効果があるといいます。反対側には金属製で線が細いフロアライトを置いており、モダンな雰囲気を演出。壁には時計を掛け、植物、時計、フロアライトそれぞれを頂点に複数の三角構図ができるようになっています。
テレビの前には無彩色の「白」のラグを敷いています。ただ、モダンスタイルではシンプルなアイテムが増えがちなので、毛足のある質感が立った複雑性のあるラグを選び、「コントラスト」(対比)の要素で部屋に奥行き感を出しています。
プロのテクニックに称賛
いずれのコーディネートもテレビがあまり主張して見えず、部屋になじんで見えます。プロの技にコメント欄では「見ごたえがありました」「どちらのコーディネートもとっても素敵です」「リアルタイムでテレビボード周りに悩んでいたのでとても参考になりました!」などの声や、動画で使われていたアイテムを知りたい、テレビを廃した場合の家具配置を知りたいといった要望も寄せられていました。動画では社内や顧客からの投票による対決の勝敗も発表しています。
Re:CENOのYouTubeチャンネルでは「VSインテリア」のシリーズのほか、部屋の整え方のルールを解説する「センスのいらないインテリア」シリーズ、プロスタッフが顧客の部屋をコーディネートする「出張インテリアコーディネート」シリーズなど、インテリアの知識が身につくコンテンツが発信されています。
動画提供:Re:CENO/YouTubeチャンネル(@ReCENOinterior)
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