ねとらぼ
2025/09/28 10:00(公開)

【登山初心者向け】全部合わせて5キロ以下に収まる、日帰り・小屋泊のリュックの中身をすべて紹介!

 登山歴14年の女性が、山小屋で“登山の持ち物リスト”を紹介する動画がYouTubeに投稿され「参考になりました!」「大変勉強になったよ」といった反応がありました。これから登山に挑戦したい人はもちろん、秋の紅葉シーズンに軽登山やハイキングを楽しみたい人に向けてもおすすめの動画です。

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登山に欠かせない必携アイテムを紹介

 投稿者は、登山系YouTuber、やまくっく・やぎちゃん(@yagichan)さん。2020年にYouTubeで動画投稿を開始し、その2年後に長野県へ移住。活動はYouTubeにとどまらずテレビや講演会への出演など、さまざまな媒体で登山の魅力を発信しています。

 この動画は、北アルプスの標高2370mにある山小屋「雷鳥荘」への登山で、実際に持ってきたリュックサックとその中身をテーブルの上に広げて、“日帰り登山”と“小屋泊登山”の持ち物を紹介しています。今回の持ち物は、2泊3日分なので紹介する小屋泊の中身も3日分想定となっています。

実際に持ってきたアイテムを紹介

 まずは、持ち物を入れる登山用リュックサック(通称:ザック)から。日帰り登山の場合は15~25リットルサイズのザックを使い、泊まりがけで登る“小屋泊”の場合は36リットルサイズのザックに持ち物を入れるそうです。今回持ってきた36リットルサイズは、黒とグレーのスマートなデザインで、雨が上から中に入らないような構造。小屋泊の場合、水や食料なしで約5キロの重さになるみたいです。

36リットルサイズのザック
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日帰り登山用の持ち物一覧

 つづいて、日帰り登山用持ち物の紹介です。まず、水分補給に欠かせない、サーモスの「山専用ボトル」。保温効果が非常に高く、出発するときに水や氷を入れておくと、長時間にわたり冷たい水を楽しめるそうです。冬は山小屋で入れたお湯を持ち歩き、山頂で温かいスープやコーヒーが飲めます。少し重たいようですが、そのデメリットを上回る性能があるみたいです。

サーモスの水筒

 自炊用アイテムは主に3種類です。ガスなどで着火するバーナーに、小型調理器のクッカーをセットして調理するのが一般的。バーナーはMSRの「ポケットロケット2」を、クッカーはエバニューの「Ti Demitasse 220 NH」と「Ti 400FD Cup」を使い分けています。

 クッカーに入れた水をバーナーで沸騰させて乾麺をちぎって入れたり、フリーズドライのスープを入れたりするそうです。以前は金属製のスプーン等を使っていたそうですが、鮮やかな緑色が特徴のユニフレーム「カラカト グリーン」に変えてから、食器同士の摩擦音が減って快適に。

おしゃれな食器類

 安全のためにも手袋は必須。ワゴンセール品でゲットしたという、990円の厚手の手袋にはひと工夫しています。人差し指と親指の第一関節あたりを切っており、指先がすぐ出せるようになっている……! 手袋を着けたままスマホを触れる製品もありますが、反応が悪いこともありこのようなアレンジをしているそうです。

スマホタッチも楽々

 そして、やぎちゃんさんが自らデザインした、ポップなデザインの「手ぬぐい」。日差しが強いときは頭に被ったり小屋泊のときは枕カバーにしたりと、幅広い使い方をしています。やぎちゃんさんが暖色系の色が似合う「イエベ」なので、このきなこ色を選んだそうです。

きなこ色でデザインが素敵
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山小屋に宿泊する“小屋泊登山”の持ち物一覧

 ここからは、山小屋に宿泊することを想定した2泊3日登山の持ち物の紹介です。薬や非常事態用のアイテムは、エマージェンシーキットとして1つのポーチに。携帯トイレやばんそうこう、ヒザのサポーター、頭痛薬や胃薬、虫よけやホッカイロ、そしてソーイングセットなど数多くの品々が入っています。薬などは必要な量だけ箱から取り出し、ボリュームを抑えています。

薬類などは必要な分だけ

 つづいては、撮影機材など。OM SYSTEM(旧オリンパス)の「OM-3」というデジタル一眼カメラは、やぎちゃんさんが公式アンバサダーを務めています。昔のフィルムカメラ風で、シルバーとブラックのクラシックなデザイン。レンズは12‐200ミリで、遠くの野鳥なども撮影できるようです。自撮り棒やCIOのモバイルバッテリー「SMARTCOBY DUO」、カメラの予備バッテリーやメモリーカードなどもコンパクトな製品で統一しています。

発信には撮影機材も欠かせない

 メイク用品は、ラ ロッシュ ポゼの「UVイデア XL プロテクショントーンアップ」とクラブの「すっぴんパウダーC」、そしてエクセルの「スキニーリッチシャドウ」の主に3つだけ。すっぴんパウダーをおでこや前髪につけると、汗をかいたときにべたつかないという裏ワザも紹介しています。

 スキンケア用品は、メイク用品と一緒に半透明の袋にコンパクトにまとめています。クレンジングや美容液、アイクリーム、ワセリン、歯ブラシなど……。山は日差しが強く寒暖差が激しいため保湿が大事で、CICIBELLAのフェイスパック「シートマスク VC100×CBD」は必需品だそうです。

スキンケア用品はメイク用品とひとまとめに

 そして、実際に山を登るときの服装の紹介です。タイツとショーパンのセットか長ズボンを履き、上はゆったりとした長袖シャツ。首にはバンダナや手ぬぐいを巻き帽子を被るのが基本装備です。そしてその上に、風よけとしてMillet(ミレー)の「インシュレーションジャケット」やレインコートを着用することもあるそうです。

動きやすそうな服装

 着替えはほとんど持っていかず、就寝時用タイツとメリノウールの長袖、そして靴下の計3つをポーチに入れています。行動着の中にMillet「ドライナミック メッシュ」などを着ているので、山小屋に着いてボディシートで全身拭けばそこまで気にならないみたい。寒いときは、ユニクロの「ウルトラライトダウン」とハロ コモディティーの「リッジネックゲイター」を防寒着として活用しているそうです。

着替えも最小限に
ユニクロの軽くて暖かいダウン

 やぎちゃんさんのモットーは、「できるだけ山を楽しむために、1つのアイテムで何通りか使える物を研究し、できるだけ荷物を少なくする」とのことで、さまざまな経験などからこれらの持ち物になったようです。そして、今回紹介した持ち物リストは、こちらからダウンロードできます。ぜひ参考にしてくださいね!

 この動画には、「めっちゃ工夫していて勉強になりました」「クッカーのサイズとかリュックの大きさって買う時に迷うから、細かい所まで教えてくれて嬉しい」「やぎちゃん、とても参考になったよ」「色々と工夫してますね」「ついつい荷物が多くなってしまうので良い参考になりました」「荷物はかなり少な目&コンパクトなんですね」といった声が寄せられました。

登山初心者におすすめの動画

動画提供:やまくっく・やぎちゃん(@yagichan)さん

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