50代女性が16キロ減を達成した“食べて痩せるダイエット”の方法がYouTubeに投稿されました。ビフォーアフターとレシピが反響を呼び、記事執筆時点で24万回以上再生されています。

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「ぱつんぱつんの丸太体形」だった5年前

 動画を投稿したのは、ルルさんが50代からのライフスタイルと猫との暮らしを伝えているYouTubeチャンネル「ねことシニアの暮らし」。今回の動画では、50代で16キロの減量に成功した“食べて痩せる習慣”と、冷蔵庫の中身やダイエットごはんのレシピについて紹介しています。

 ダイエット開始前の2000年2月時点で、ルルさんは身長164センチ体重67キロ。当時の写真を見るとふっくら体形であることがわかります。

ルルさんいわく「ぱつんぱつんの丸太体型」

 さまざまなダイエット手法に取り組む中でわかったのは、ごはんをしっかり食べることで代謝が上がって体重が落ちること、そして、食物繊維とタンパク質が体には必要ということです。この2点を守ることで、現在も減量後の体重を維持できているといいます。

 ただし、それはあくまで自身の体験に基づくもの。視聴者が自分に合うと思えるところがあれば参考にしてほしいそうです。

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ダイエットで“やって良かったこと”

 40代後半までは50キロ前後の体重をキープしてきたルルさん。それが5年ほどで体重がどんどん増えていったそうです。

 一念発起してダイエットを始めたのが2020年4月のこと。スポーツジムで水中ウォーキングなどに励みますが、その後にごはんを食べてお昼寝するというパターンとなり、痩せることはありませんでした。

 その後、食事制限や軽い筋トレにより一定の減量に成功。さまざまなダイエット法も試しましたが、不健康な痩せ方をするものもあったそうです。そんな中、ルルさんは運動や栄養の基礎を学び「プロパーソナルトレーナー検定」を受験。3級に合格します。

 そうした取り組みの結果、2020年の7月時点で67キロだった体重は1年後には55キロまで減量。しばらくはその前後を維持し、2025年に入って51キロまで落とすことができました。

16キロ痩せて40代後半頃の体重に戻った

 ルルさんは、自身の経験からおすすめできる“やって良かったこと”として、「ゆっくりよくかんで食べる」「ごはんを抜かない」「脂質の摂りすぎに気をつける」「姿勢を整え背中を丸めない」などを挙げました。また、体重は水を飲むだけでも一時的に増えるので、体重の日々の増減に一喜一憂しないことも大切だそうです。

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体重をキープする冷蔵庫の中身は……?

 2部構成となっている動画の後半では、痩せた体重を維持できている現在の食生活を紹介。

 まず冷蔵庫の紹介では、卵、納豆、豆腐、豆乳、梅干し、バター、チーズやベーコン、煮干し、レトルト食材の他、味噌や醤油、塩麹、だしなどの各種調味料を確認できます。ベーコンなどの加工食品については、なるべく添加物のないものを選んでいるそうです。

必要なものだけがあるスッキリとした冷蔵庫

 タンパク源となる鶏ひき肉、豚肉、シャケなども常備し、魚が好きな夫のために刺身もよく買います。また、骨粗しょう症予防のため、チリメンジャコやシラスをサラダやお浸しによく使います。

 調味料の種類はダイエットを始めてからかなり減り、今ではオリーブオイルや米油、マヨネーズ、ドレッシングは買っていません。甘いジュースやスイーツも買わないそうです。飲み物は常温の水か白湯かお茶が基本です。

 チーズは複数の種類のものが冷蔵庫にあり、小腹が空いたときに少し摂るとタンパク質を補給できて便利だといいます。ただ、脂質があるので摂りすぎには注意が必要です。

 冷凍室のほうを見ると、カットしたキノコや溶けるシュレッドチーズなどがあります。なお、野菜室については別の動画で紹介するそうです。

冷凍室にはカット済みのキノコやシュレッドチーズが
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玄米を炊き野菜たっぷりのお味噌汁を作る

 主食は鍋で炊く玄米ごはん。食物繊維が多くて腸にやさしく、豊富なビタミンB群で代謝もサポートしてくれます。よくかんで食べる習慣が自然と身に付くのもメリットのひとつだそうです。

 やわらかく炊くコツは、多めのお水に海塩と日本酒を加えて1時間浸水させてから中火で沸騰させ、弱火にして15分から20分。火を止めてから20分ほど蒸らします。これで、“ふっくらもちもち”に仕上がるそうです。

玄米に水と海塩と日本酒を入れて炊く

 一方、お味噌汁は蒸して作るスタイル。ニンジン、レンコン、タマネギ、マイタケ、エリンギ、アスパラガス……など種類を選ばず冷蔵庫にある野菜を全種類カットして鍋に入れ、海塩と日本酒を少しふって蒸します。これによって、野菜の旨みが引き出されるのだそうです。その後、天然のだしパウダーと水、味噌を足して、野菜たっぷりのお味噌汁に仕上げます。

お味噌汁の具材には根菜類をよく使う
蒸し上がった具材にだしと水を加える

 火が通るのを待っている間は、“ちいさな筋トレ習慣”としてスクワットも。これは、老後の寝たきり予防に行っているそうです。

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ダイエットごはんの完成

 この日は、梅干しに入っていたシソと青じそ、しらすを玄米に混ぜて「シラスと青じその混ぜごはん」を作ります。また、野菜たっぷりのお味噌汁には少量の納豆を加えてタンパク質も摂るようにします。別に蒸しておいたアスパラガスをお味噌汁の上に飾ると、彩り鮮やかなビジュアルとなりました。

シラスと青じその混ぜごはんを作る

 ごはんとお味噌汁、お新香と梅干し、サラダを並べたらボリュームたっぷりでヘルシーなダイエットごはんの完成です。サラダにはリンゴ酢をかけていただきます。

ダイエットごはんの完成!

タンパク質をしっかり摂るおすすめレシピも

 この食事のように、タンパク源となる納豆や卵は必ず食事に使うようにしているのだとか。特に時間のあるときにゆで卵を作って常備しておくと、小腹が空いたときにも重宝するといいます。

 卵料理としてはスクランブルエッグも作ります。ベーコンの脂だけで炒め、チーズを加えるとふわっと仕上がるそうです。

 鶏肉や豚肉はせいろで蒸して余分な脂を落としつつ、しっとり仕上げます。ニンニク、エリンギ、イカ、ホタテなどもせいろ蒸しにおすすめの食材です。

 また、ダイエット中にはサラダチキンもよく作っていたとのこと。皮を取った鶏むね肉に包丁の先で穴を開け、日本酒と海塩、ハーブをふって下ごしらえをし、ふんわりラップをかけた状態で600ワットの電子レンジ4分の加熱でできあがります。日本酒を多めにふるのがしっとり仕上げるコツだそうです。

副菜を添えた自家製サラダチキン

 時に失敗も経験しつつ、16キロの健康的な減量に成功したルルさんは、「食べることは自分を整えることだって気付けたのが一番の変化です」と、これまでの取り組みを振り返ります。

 その上でダイエットに悩んでいる人に対し、「ごはんを食べても大丈夫だよってお伝えしたいです。がまんよりも選び方を変えること。本当に食べていいものを知ったときに、私のダイエットはがまんの連続だった日々から、自分を大切にする時間へと変わりました」と自身の経験を伝えています。

「素晴らしい成果」「我慢しなくても良いのですね」

 健康的なダイエットのコツとおすすめの食事をていねいに伝える内容に、「50代でも健康的に痩せられるのですね 私も真似したくなりました」「綺麗に痩せましたね!! 素晴らしい成果ですね」「とても参考になりました ダイエット️といっても我慢しなくても良いのですね」「レシピ真似してみたいと思いました」「冷蔵庫も生き方も美しい、この生活の素晴らしさに感動しました」「今まで沢山ダイエット動画を観てきましたが、一番すんなりと気持ちに入ってきました」という反応が寄せられています。

 ルルさんはこの他にも、“食べて痩せる習慣”を助けたレシピについて同チャンネルで紹介しています。

“食べて痩せるダイエット”を助けたレシピは?

画像提供:YouTubeチャンネル「ねことシニアの暮らし