ねとらぼ
2025/10/03 07:30(公開)

新幹線が最大4割引き!? 「JRE BANK」で実現するお得な鉄道旅

 JR東日本が提供するサービス「JRE BANK」をご存知でしょうか? JRE BANKを給与の受け取り口座に設定し、さらに口座残高やビューカードの引き落としなど一定の条件を満たすと、新幹線や在来線特急を4割引きで利用できる優待割引券が付いてきます。

 旅行好きにとっては、とてもお得な「JRE BANK」。その仕組みやメリット、実際の利用シーンを交えながら、JRE BANKでかなうお得な鉄道旅についてご紹介します。

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「JRE BANK」の特徴とお得に使える仕組み

 「JRE BANK」はJR東日本グループが運営する銀行サービスです。給与受取口座として設定すると、さまざまな特典を受けられますが、特に注目されているのが「JRE BANK優待割引券」です。これは「えきねっと」と連動して発行され、対象の新幹線や在来線特急が最大4割引きで利用できます。

JRE BANK
JRE BANKの特典画面

優待割引券の魅力

 この特典の魅力は、主に以下の3点です。

  • 通常はほとんど割引のない直前利用の新幹線や特急列車が大幅割引になる。
  • 「JRE BANKを給与等受取口座に設定し、50万円を預ける」など、一定の条件を満たすだけで利用できる。
  • 「えきねっと」経由でネット予約可能で使い方も簡単。

 鉄道旅行は交通費が高くつくことが多く、特に新幹線は繁忙期に料金が高くなる傾向があります。その中で4割引きは非常に大きな節約効果をもたらします。また、新幹線に乗る直前に予約することも可能なので利便性も抜群です。

利用の流れ

  1. JRE BANKに特典受取の連絡が来る。
  2. 特典受取画面からIDとパスワードを取得する。
  3. 「えきねっと」から特典チケットを予約する。
  4. 予約時にIDとパスワードをコピー&ペーストする。

 特典チケットは電子的に発行され、通常のチケット予約と同じ感覚で利用できます。面倒な手続きは不要です。

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どのくらいお得なのか?

 具体的にどの程度の割引効果があるのか、新幹線と在来線それぞれで一例を見てみましょう。

新幹線利用のケース

 東京〜仙台間の東北新幹線(やまびこ号・通常期指定席)は片道1万1090円です。これが4割引きになると6654円で利用でき、片道あたり4436円、往復で8872円の節約になります。さらに、この特典を2往復分利用すれば、合計で1万7744円もお得になります。

在来線特急のケース

 在来線特急も対象で、例えば「成田エクスプレス」で空港にアクセスする際や「踊り子」で伊豆方面に向かう際にも割安で利用できます。数千円の節約ができ、飛行機旅行や温泉旅行の足として活用できるのも魅力です。

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「JRE BANK」を活用した旅行プラン例

 実際にこの特典を活用した旅行プランをいくつかご紹介します。

仙台・松島で絶景とグルメを堪能

 東京から仙台までは新幹線で約90分。仙台は牛タンやずんだ餅などのグルメが楽しめ、日本三景のひとつ松島も日帰りで訪問可能です。新幹線料金が約9000円も節約できるため、浮いた分でホテルのランクアップや豪華な食事を楽しめます。

長野・善光寺と温泉巡り

 北陸新幹線(※)で東京から長野までは約90分、指定席は片道8140円です。4割引きを使えば往復で6500円の節約になります。善光寺の参拝後は戸隠そばや地酒を堪能し、さらに湯田中温泉や渋温泉まで足を伸ばせば、充実した癒やし旅が楽しめます。
(※)北陸新幹線の場合、JRE BANK優待割引はJR東日本管内の東京~上越妙高間に適用されます。

伊豆・熱海で気軽な温泉旅

 在来線特急「踊り子」や「サフィール踊り子」も対象です。東京-熱海間の指定席往復7120円が4割引きで約3000円節約できるため、浮いた分で露天風呂付き客室を選ぶ贅沢な使い方も可能です。

新潟で海鮮と日本酒を味わう

 上越新幹線で東京から新潟までは約2時間、指定席は片道1万560円です。4割引きで往復8000円以上の節約になります。日本海の新鮮な海鮮丼や新潟の地酒を堪能できるグルメ旅行は、食の楽しみを重視する人にぴったりです。

同じ予算でワンランク上の旅を!

 「JRE BANK優待割引券」は、旅行好きにとってまさに“知っている人だけが得する”サービスです。給与受取口座を切り替えて50万円を預けるなど一定の条件を満たすだけで、新幹線や特急が4割引きになるのは、かなりお得といえるでしょう。節約できた分をグルメや宿泊に回せば、同じ予算でワンランク上の旅が可能になります。

 「旅行に行きたいけど、交通費が高い」と感じている人こそ、一度このサービスを活用してみてはいかがでしょうか。あなたの旅行がさらに自由で贅沢なものになるかもしれません。

出典

(執筆:常念穂高/ファイナンシャルプランナー2級、編集:雨輝)

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