2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博/以下万博)の閉幕まで残りわずか。今回は「1皿320円で世界の料理が食べられる」と開幕から大きな話題を呼んだ「くら寿司」の“ハンズ・ハンズプロジェクトを編集部員が片っ端から実食してきました!

くら寿司大阪・関西万博店で提供されたフィジー共和国の「ココンダ」など
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ハンズ・ハンズプロジェクトとは──

 「回転ベルトは、世界を一つに。」をテーマに約70の国と地域の料理を回転ベルトで提供するハンズ・ハンズプロジェクト。くら寿司大阪・関西万博店では、世界最長となる全長135メートルのベルトで、世界各国の美味しい料理を届けています。

抗菌寿司カバー「鮮度くん」は特別仕様のデザインで、万博カラーである赤と青の手が握手するモチーフを採用
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フィジー共和国「ココンダ」

フィジー共和国「ココンダ」

 公式サイトの紹介文では「白身魚と野菜、ココナッツクリームを使ったサラダ料理!!!」とエクスクラメーションマークが3つもついていたことから、「これは気合が入っているのではないか」と思い、1番に注文したのはフィジー共和国の「ココンダ」。

 見た目は白いマリネ風の一皿ですが、口に運ぶとココナッツミルクと添えられたライムの酸味が、お刺身の旨みを引き立てています。口当たりはまろやかですが、後味はすっきりとした感じで今までに食べたことのない組み合わせがおいしかったです!!!

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ソロモン諸島「キャッサバ芋フライ」

ソロモン諸島「キャッサバ芋フライ」

 ソロモン諸島の主食作物であるキャッサバ芋を素揚げした料理とのことですが、見た目はフライドポテトに近い感じがします。

 しかし一口噛むとモチッとした食感とじんわり広がる甘味が、クセになります。添えてあるソースも、マヨネーズとサワークリームの中間のような味わいにニンニクのパンチが効いていて、ソース単体で食べてもおいしいぐらいでした。

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ミクロネシア連邦「ミクロネシアンチキン」

ミクロネシア連邦「ミクロネシアンチキン」

 照り焼き風のソースで焼き上げたチキンにレモンをかけた「ミクロネシアンチキン」は、日本人にはなじみのある味。甘さ、塩気、酸味のハーモニーが絶妙でなんだかご飯が欲しくなる味わいでした。

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スイス連邦「マラコフ」

スイス連邦「マラコフ」

 チーズフライに酸味のあるトマトソースを合わせた「マラコフ」は、ジュネーブの隣に位置するヴォー州の名物料理なのだそうです。この日は混雑していたこともあり、チーズがとろ〜りとはいきませんでしたが、子どもから大人まで幅広い層に支持されそうな味わいだと感じました。

ブラジル連邦共和国「ポンデケージョ」

ブラジル連邦共和国「ポンデケージョ」

 ここまで「想像もつかない」「名前も聞いたことがない」料理を中心に頼んできましたが、ここで初めて食べたことがある料理を頼んでみました。「ポンデケージョ」です。

 濃厚なチーズがたっぷり入ったもちもちのチーズパンは予想通りのおいしさでしたが、考えてみればお寿司屋さんでパンを食べているってなんだかすごく不思議な体験でした。

大韓民国「カンジャンセウ」

大韓民国「カンジャンセウ」

 続いても食べたことのあるお料理「カンジャンセウ」。ワタリガニの醤油漬けとして知られる「カンジャンケジャン」のエビバージョンです。

 甘辛い醤油ダレにねっとりとしたエビ、そしてこれでもかとかけられたすりごまの香ばしさが相まって思わず「ご飯欲しい……」となる味わいでした。

フィリピン共和国「チキンアドボ」

フィリピン共和国「チキンアドボ」

 醤油と酢の組み合わせでチキンを甘酸っぱく煮込んだ「アドボ」は、トッピングのローリエの風味が大きなアクセントとなっており、本格的な味わい。

 異国感はもちろんのこと、なんだかちょっぴり“おふくろの味”感もある不思議な味わいでした。

ペルー共和国「セビーチェ」

ペルー共和国「セビーチェ」

 酢と塩と唐辛子でシイラをマリネしたという「セビーチェ」は、フィジーのココンダと似た路線ですが、こちらはより酸味と辛味がシャープでした。

ハラル・ジャパン協会が監修した料理も

 プリッとしたシイラの食感と爽快感たっぷりのパクチーでスッキリとおいしく食べられました。

アラブ首長国連邦「パパロティ」

アラブ首長国連邦「パパロティ」

 ここからは、スイーツコーナーに突入です。アラブ首長国連邦「パパロティ」は、しっとりしたメロンパンのような食感のパンにコーヒーソースをかけた一品でした。

 日本ではあまりない雰囲気の食べ物なので、異国感を楽しめました。

ケニア共和国「コーヒーゼリー」

ケニア共和国の料理「コーヒーゼリー」

 苦味のあるコーヒーゼリーと、上に乗ったミルククリームの組み合わせが絶妙な「コーヒーゼリー」は甘すぎず、食べやすかったです。

 なじみのある味ではありますが、ミルククリームが添えられたことによりリッチな感じがプラスされてとてもよかったです。

エチオピア連邦民主共和国「コーヒータルト」

エチオピア連邦民主共和国「コーヒータルト」

 “世界料理旅行のラスト”として選んだのは、エチオピア連邦民主共和国の「コーヒータルト」。コク深くフルーティーな味わいのコーヒークリームがさっくりとしたタルトに乗った一品で、締めにぴったりの味わいでした。

320円の“世界一周”はすごかった──

 回転寿司店で、こんなにいろんな国の味を楽しめる機会なんて滅多にありません。どの料理も国々の個性をしっかり感じる絶妙なチューニングで、とても面白い経験でした。

いろいろな企業の協力で成り立っていたハンズ・ハンズプロジェクト

 そして何より全ての価格が320円(税込)というのが驚きです。これはすごい企業努力だと感じました。

番外編:大阪・関西万博でビッくらポンしたら何が出る?

3回目のトライであたりを獲得!
何が出るのか!?
環境によさそうな特別なカプセルが出た!
中身は抗菌寿司カバー入りのサーモンだった!

(Kikka)