ねとらぼ
2025/10/22 20:15(公開)

築45年のお家、DIYで窓を整えると…… シニア夫婦のステキなアイデアに「素晴らしいセンス」

 築45年の家を「新しいけど古く見える家」へ――。そんな理想をかなえた住まいの“窓まわりDIYアイデア”がYouTubeで好評です。投稿は記事執筆時点で3万4000回以上再生され、「素晴らしいセンス」との反応を集めています。

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窓のDIYアイデアを紹介

 動画を投稿したのは、グラフィックデザイナーとして活動する60代の夫婦・komogomo(@komogomo_home)さん。郊外に建つ築45年の住まいをフルリノベーションした経験をもとに、自宅リノベの知識や暮らしの工夫、ルームツアー、そして経年変化を楽しむ日常を発信しています。

 動画タイトルは「マニアック・ルームツアー 窓編」。夫婦2人のこだわりが詰まった空間の中から、“窓”をテーマにしたユニークなDIYアイデアを丁寧に紹介してくれました。

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大胆演出で憧れのイメージを形に

 まず登場するのは、海外の古びたホテルの一室をイメージして作り上げた窓まわり。掃き出し窓ではないにもかかわらず、天井から床までカーテンを吊るすという大胆な演出が、この空間のこだわりだといいます。

天井から床までカーテンを吊るす大胆演出
天井から床までカーテンを吊るす大胆演出

 吊るしているのは、薄いホワイトリネンのカーテン。タッセルは既製品ではなく、東欧のレースと手芸用テープを組み合わせたものだそうです。また、外から室内が見えすぎないようにと、タチカワの木製ブラインドも合わせて設置。シンプルながらも素材の質感や光の温もりが感じられる、ステキな窓空間に仕上がっています。

タチカワの木製ブラインド
タチカワの木製ブラインド
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自作の突っ張り棒をカーテンレール代わりに

 続いて登場するのは、カーテンレールの代わりに突っ張り棒を使った窓アレンジ。ホームセンターで購入した真鍮無垢のパイプを突っ張り棒として加工し、経年による色の変化を楽しめるカーテンレールとして取り入れています。

 繊細なレースカーテンに合わせて選んだのは、直径6ミリの華奢なパイプ。これを手の込んだ作業で取り付けることによって、まるでカフェの窓辺にいるような心地よい空間に。窓のそばには本棚も設けられており、自然光の差し込む中で読書を楽しめるくつろぎスペースが完成しています。

自作の突っ張り棒をカーテンレールに活用したくつろぎスペース
自作の突っ張り棒をカーテンレールに活用したくつろぎスペース

 あえて出窓に仕立てた窓でも、自作の突っ張り棒が大活躍。カーテンは出窓のサイズにぴったり収まるものを選び、チープに見えないようバランスを工夫しているのだとか。木製のクリップで吊るし方をアレンジすることで、ちょっとした気分転換も楽しんでいるそうです。

出窓のカーテンはぴったり収まるサイズをチョイス
出窓のカーテンはぴったり収まるサイズをチョイス

ジブリ風&昭和風の窓まわりも自らDIY

 たまたま出会ったアイテムや、もともと家にあった建具までもが、2人の手によって見事に“窓の一部”として生まれ変わっています。例えば、偶然手に入れたアンティークのスタンドグラスは、ホームセンターやネットで見つけたパーツと組み合わせ、まるでジブリ作品に登場しそうな飾り窓へとアレンジ。あらかじめ「木ネジが使えるよう、窓まわりの下地は木でお願いします」とあらかじめ工務店に依頼していたことで、こうした自由なDIYが可能になったといいます。

アンティークのスタンドグラスで作った飾り窓
アンティークのスタンドグラスで作った飾り窓

 また、昭和時代の鎧戸を思わせる窓まわりは、ブロンズ色のアルミサッシを自らDIY塗装したもの。錆びた面にも使える下地材「ミッチャクロンマルチ(スプレータイプ)」を吹き付け、2時間ほど乾燥させたあとに屋外兼用の水性塗料をローラーで塗装したそうです。ちなみに、塗装からおよそ8年が経った今も大きな剥がれはないとのこと。一方で、ミッチャクロンを使わず塗った箇所はボロボロと傷みが出てきているとのことで、下地処理の重要性がうかがえます。

昭和時代の鎧戸を思わせる窓まわり
昭和時代の鎧戸を思わせる窓まわり

市販アイテムを使ったアレンジも披露

 市販アイテムを上手に取り入れたアレンジも見どころのひとつ。約4畳のサンルームには、Cotton Colorsの窓シールを取り入れ、光がほどよく差し込む開放的な印象に。貼ってから数年経っているものの、結露しにくい二重サッシのおかげで今も美しい状態を保っているそうです。

Cotton Colorsの窓シール
Cotton Colorsの窓シール

 また、部屋の間仕切りには約1万円で購入した台湾製のアコーディオンドアを設置。ガラス部分からやわらかな光が漏れ、空間をゆるやかに仕切ってくれるだけでなく、暖房効率のアップにもひと役買っているといいます。機能性とデザイン性の両方をかなえる、実用的でセンスのある取り入れ方が参考になりますね。

約1万円で購入した台湾製のアコーディオンドア
約1万円で購入した台湾製のアコーディオンドア

違う顔を宿す“窓リノベ”に「見習いたい」「素敵」

 この家の魅力は、ひとつひとつの窓に異なる“顔”があること。アメリカの窓メーカー「マーヴィン・インテグリティ」のサッシには、モザイクタイルの窓台や英国製のアイアンカーテンレール、床まで届くリネンカーテンを組み合わせて、この窓ならではの“顔”を作っているといいます。

ひとつひとつの窓に異なる“顔”があることが、この家の魅力
ひとつひとつの窓に異なる“顔”があることが、この家の魅力

 「窓のそれぞれに違った顔づくりを施すことは、暮らしのアクセントにもなり、楽しいです」と語るkomogomoさん。家全体をリノベーションするのは少しハードルが高いですが、まずは“窓まわりのDIY”から雰囲気を変えてみるのも、気軽に始められる住まいの楽しみ方かもしれませんね。

 動画を見た人からは、「見習いたい」「とっても参考になりました」「とても素敵なインテリアに惹かれ、食い入るように見てしまいました」「素敵な動画」といった声が届いています。また、中には「家具どんなものを使っているか知りたいです!」といったリクエストの声も寄せられていました。

komogomoさんのルームツアー動画まとめ

動画提供:komogomo(@komogomo_home)さん

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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