スマートロックは「物理鍵いらずで便利」と人気を集めています。しかし、SNSでは「設置したはずのロックが外れていた」「夜中に勝手に開いた」といった不安な報告も。実際にどのようなトラブルが起きているのでしょうか? 対策はあるのでしょうか?
「勝手に開いた」 SNSに驚きの声
SNSでは、ときにスマートロックが「知らないうちに外れていた」「家に入れなくなった」といった類いの声が見当たります。
いくらスマートロックあっても、リアル鍵は携帯しておけって話
いやーマジで怖い pic.twitter.com/1ZUK7SvoU7
— 伊藤周@おなかソフト (@warapuri) September 22, 2025
【悲報】
スマートロックの電池切れて家に入れない\(^o^)/
— るぷさん@2/14西川口,2/22沼袋 (@ruprup_mg) September 19, 2025
「あれ?ドアの鍵が開かない。。。」
玄関のスマートロックを前にして途方に暮れた土曜日の夜21時でした。
これまで問題なく動いていた指紋認証の玄関の鍵が突然動かなくなりました。— 八木 グローバルキャリアサポート@マレーシア (@yagi_rcn) May 21, 2025
この他にも「寝ていたら勝手に開いた」「出先から帰ったらロックが外れていた」などの声も見られます。中には、両面テープで固定するタイプのロックが、ドアの振動や温度変化で剥がれてしまったケースもあるようです。
こうした事例を見ると、「本当に信頼できるのか?」と不安になる人も少なくないかもしれません。
なぜ起こる? スマートロックのトラブル原因
スマートロックの不具合や脱落には、いくつか共通した原因があります。製品自体の故障というよりは、環境や使い方に起因するケースが多いようです。
電池切れ
スマートロックは電池で動作しているため、残量がなくなると制御が効かなくなります。電池切れのまま放置すると、正しく施錠・解錠ができず、誤作動や締め出しの原因になります。
通信エラー
通信が不安定な環境では、上手く解錠できないことがあります。特に電波の干渉が起きやすい建物は注意が必要です。また、アプリ側の設定ミスやバージョンの不一致なども、トラブルを招く要因となり得ます。
粘着不良・設置ミス
両面テープで貼り付けるタイプのスマートロックは、粘着力が弱まると劣化し、落下しやすくなります。湿気が多い季節や結露が発生しやすい玄関では、テープの粘着面が劣化しやすいです。その結果、スマートロックの位置が少しずれてしまっただけでも、モーターが正しく動かず誤動作を起こす恐れがあります。
扉との相性
取り付ける扉の構造が、動作に影響する場合があります。たとえば、センサーが反応しにくかったり、ドア枠との距離が合わず誤認識したりするケースです。製品によっては「対応ドアタイプ」が明記されているため、購入前に必ず確認しておきましょう。
メーカーも課題意識 強固な“シリンダー部固定型”なども販売
こうしたトラブルを防ぐため、メーカー各社も改良を進めています。
たとえば、グラモではドアのシリンダー部に直接固定する方式を採用したスマートロックを販売しています。シリンダーごと交換する構造のため、粘着力の低下による脱落を防ぎ、安定した取り付けが期待できます。

ただし、シリンダーに固定する方式にも注意点があります。ドアの材質や形状によっては取り付けられない場合があり、賃貸住宅などでは原状回復義務の問題も発生します。製品の特徴をよく理解し、自宅の環境に合ったタイプを選ぶことが重要です。
便利さと引き換えの盲点も 安全に使うためのポイント
スマートロックは便利な一方で、油断すると思わぬトラブルを招きかねません。安全に使うためには、次のような点を意識する必要があります。
- 定期的に動作確認とメンテナンス:アプリの更新や電池交換を怠ると、誤作動や通信不良の原因になります。
- 正しく取り付ける:スマートロックがちゃんと取り付けられるかには、ドアの材質や形状など、さまざまな要因が影響します。取り付け方が不適切だと、固定力不足で落下したり、動作に支障をきたしたりする恐れがあります。
- スマートロックが壊れても施錠・解錠できる手段を確保しておく:物理鍵でも施錠や解錠ができるようにしておきましょう。物理鍵で開けられれば、最悪スマートロックが故障や電池切れになっても対応できます。
スマートロックは、正しく使えば暮らしを便利にしてくれる製品です。しかし、前述のような問題も起こり得ます。スマートロックの使用とあわせて、従来の鍵を保険としておくのが、現実的な安全対策といえるでしょう。メーカーの注意事項を守り、物理鍵や定期メンテナンスを組み合わせることが、スマートロックを安心して使い続けるための“カギ”です。
(執筆:そらのすけ、編集:雨輝)