北海道で暮らす67歳の母が作る、秋ならではの料理と海外客用のおもてなし料理が「おいしそう!」「手際がよくて彩りがよくてすてき」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で22万回以上再生されています。

北海道で暮らす67歳母の秋の日常とおもてなし料理

北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと

Kuro
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母が過ごす、丁寧な秋の日常

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Kuro – 北国の暮らし」のクロさん。67歳の母、93歳の祖母の北海道での暮らしを発信しており、以前には母が作る“昔ながらの保存食”が話題になりました。今回はそんな母が過ごす秋の日常とおもてなし料理を作る様子を紹介してくれるようです。

 動画はクロさんのお母さんが庭に向かい、サヤインゲンやトウガラシなどの野菜を収穫するところからスタート。お母さんはクロさんが知らないうちにプチ改造していたというキッチンで、カゴいっぱいに収穫した野菜を洗って夕食の支度をします。

新鮮な野菜を収穫してきました
収穫したばかりの野菜を使った夕飯を作ります

 まずはポテトサラダ用のジャガイモをせいろで蒸し、卵をゆでました。キュウリとタマネギは切ってから塩を振り、しばらく置いておくようです。

 続いて庭で収穫したサヤインゲンの下処理をして豚肉を切り、ごま油を引いた鍋でともに炒めて水だしを加えます。さらに、さつま揚げと乾燥しらたきを加え、みりん、しょうゆ、酒、ヌクマム(魚醤の一種)で味付けをしたら「サヤインゲンとさつま揚げと豚肉の煮物」が完成しました。

煮物にはたっぷりのサヤインゲンを入れました

 ここで台湾の干しエビを水で戻しておきつつ、蒸し上がったジャガイモの皮をむいてつぶし、ホワイトバルサミコ酢と塩を加えておきます。トウガンは切って皮をむき、食べやすい大きさにカット。隠し包丁を入れて下ゆでをしている間に、お母さんの友達の夫が釣ったサバを三枚おろしにして塩を振り、水気を取っておきます。

 トウガンの下ゆでが終わったら鍋に米油を引き、鶏ひき肉と水で戻した干しエビを入れて炒め、砂糖、日本酒、しょうゆで味付け。そこに干しエビの戻し汁と水だし、下ゆでしたトウガンを入れてしばらく煮ていきます。最後に水溶き片栗粉でとろみをつければ「トウガンのあんかけ」が出来上がりです。

 続いてはフライパンでオリーブオイルを熱し、小麦粉をまぶしたサバをこんがりと焼きます。焼いたサバはバルサミコ酢、純米酢、砂糖、しょうゆ、水で作ったタレに浸し、細く切ったニンジンとタマネギ、ピーマン、トウガラシと和えたら「サバの南蛮漬け」が完成です。

 また、つぶしておいたジャガイモに細かく刻んだハムと水気を絞ったキュウリとタマネギを加え、マスタード、マヨネーズ、ヨーグルト、コショウなどを入れて混ぜたら「ポテトサラダ」が出来上がりです。

夕飯が完成しました! ごちそうです

 完成した料理をすてきなお皿に盛り付けたら、ビールとともにいただくことにします。どの料理もたっぷり愛情がこもっている上に具だくさんで、とってもおいしそうです。

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秋サケをさばいて……

 9月下旬。この日は稚内に住むお母さんの仕事関係の知人からいただいたという、立派な秋サケをさばきます。ウロコを取って筋子を取り出し、頭を落として……手早くさばいているように見えますが、実は合間合間にYouTubeに投稿されている「サケのさばき方」の動画を見ていたのだとか。

いただきものの秋サケをさばきます
動画を見ながらやっているとは思えない、鮮やかな手つきです

 続いて2匹目もさばき、家族や友人に分ける分、冷凍用などさまざまな形で小分けにします。一部は米と米麴を使った発酵調味料「寒麹(かんこうじ)」やフェンネルオイルなどの手作り調味料に漬け込み、食品用脱水シートで包んでおくことに。すぐに食べる分は冷蔵保存、それ以外は冷凍保存にしました。

さばいたサケは小分けにしたり漬け込んだり……

 この後は、さばいたサケの身や骨などのアラを使った北海道の郷土料理「石狩鍋」を作っていきます。アラは熱湯に通して霜降りにし、圧力鍋で調理。サケを調理している間に具材のジャガイモ、ニンジン、ダイコン、ネギ、シメジを切り、バターとともにフライパンで炒めてから水だしの鍋に入れていきます。なお、野菜を炒め終えたフライパンに少し水だしを入れて木べらでこそぎ、こびりついたうまみも逃さないのがお母さん流なのだそうですよ。

石狩鍋とハッカクの寒麹焼き、ごはんが進みそうです

 ハッカク(トクビレ)という魚を寒麹に漬けて焼いている間に、圧力鍋で調理したサケを鍋に移し、自家製みそを溶かしたら……石狩鍋の完成です。この日は鍋で炊いた白米とともに、北海道の味覚をいただきました。

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おもてなしの料理作り

 10月下旬。この日はなんとイタリアからお客さんがやってくるそうです。遠方からやってくるお客さんのため、お母さんは焼きサケ、ポテトサラダ、ホタテとブロッコリーとフェタチーズのカルパッチョ、ナスみそアンチョビなど、和洋折衷のさまざまなおもてなし料理を作りました。

イタリアからのお客さんをおもてなし

 やってきたお客さんからは、お土産としてエプロンなどさまざまなものをいただいたそうです。そんなお客さんはお母さんの料理をとても気に入ったようで、ばくばく食べていたのだとか。通訳が「彼が朝からこんなに食べるのは珍しい」と話していたそうですよ。

おいしい料理を一緒に食べたら、ぐっと距離が縮まりそうですね
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尊敬しかない!」お手本にしたいです」と反響

 この動画のコメント欄には「秋の食卓、彩りも良く手作りの調味料を使ったヘルシーな料理がおいしそう」「すごいお母さまだなぁ、尊敬しかない!」「お母さまの丁寧な手仕事にも毎度のことながら、うっとりです」「魚まできれいにさばけるのか」「手際の良さ、とても見ていて心地よい。 やっぱり、食べることは大切ですね」「お料理も暮らしぶりも、お手本にしたいです」「お母さんが本当にすてきな女性すぎて憧れです」といった声が寄せられています。

 クロさんは、この他にも母と祖母の丁寧な暮らしをYouTubeチャンネル「Kuro – 北国の暮らし」で公開しています。また、著書『北国の暮らし 今を豊かに生きる家しごと庭しごと』(KADOKAWA)が販売中です。

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「Kuro – 北国の暮らし」動画まとめ

朝5時に起きる67歳母の日常と、93歳おばあちゃんの庭散歩
北海道の夏の暮らしと、67歳母の梅干し作り|梅漬け, 梅紫蘇, 杏のシロップ漬け, 夏野菜のまぜそば, 庭仕事|お盆のお墓参りと墓掃除
67歳の母が作るおもてなしコース料理と、バラの季節の庭仕事

動画提供:YouTubeチャンネル「Kuro – 北国の暮らし

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